2019年1月6日日曜日

ダッチオーブンでローストビーフを作ろう

1.ローストビーフってなに?


(1)ローストビーフの歴史

ローストビーフはイギリス発祥の料理です。
牛肉の塊をオーブンなどで中の赤身をほんのり残した状態でを蒸し焼きにし、薄くスライスした後でソースをかけて食べる料理を指します。
昔のイギリス貴族は日曜日の午後に牛一頭でローストビーフ(サンデーロースト)を作り食べ、その食べ残りを月曜日以降にフィッシュアンドチップスなどと一緒に食べたようです。
この習慣のせいか、イギリスではローストビーフ以外の美味しい料理があまり生まれず、「イギリスの料理は美味しいものがない」との一因となった様です。
又、これがアメリカに渡りアメリカでもローストビーフが発達し、現在のローストビーフはイギリススタイルとアメリカンスタイルの二種類があるようです。

(2)イギリススタイル ローストビーフ

塊肉をオーブンで焼いた後、ホイルやラップなどで包み、焼いた時間と同じ時間程かけて冷まし、薄くスライスします。
オーブンから落ちた肉汁をソース(グレービーソース)を作り、スライスしたお肉にかけていただきます。

(3)アメリカンスタイル ローストビーフ

肉の部位は(プライム)リブを使用します。
肉の表面に特製のスパイスを塗った骨付き牛肉をじっくりと焼き上げます。

2.ダッチオーブンでのローストビーフの作り方

今回はイギリススタイルのローストビーフを作ります。

(1)材料

1)ビーフ


・牛肉  今回は300~400gのモモ肉の塊を使用
・調味料①塩、②胡椒(ホワイトペッパー、粗びき)、③ドライニンニク

2)グレービーソース

・ワイン(本来は赤ワインですが、今回は余り物の白ワイン)100㎖
・玉ねぎ 中1/4、ニンニク1片
・調味料①醤油 30㎖、②みりん 30㎖、③蜂蜜 小さじ1、④オリーブオイル 小さじ1、⑤塩 少々、

(2)手順

1)肉の仕込み

調味料①をバットに敷き、肉6面全体に刷り込む様につけて、なじませ、冷蔵庫で1~3時間程ねかします。

2)ダッチオーブンを熱して肉を焼きます

冷蔵庫から取り出して、室温になるまで置いておきます。
①ダッチオーブンを熱します。
②肉の回りを6面とも焼きます。
③下に網を引いて肉を乗せて蓋をします。
④中火で7~10分程熱します。
⑤鐵櫛等を入れて温度を確認します。
中まで熱が通り過ぎない様に管理する為、鐵櫛の先に触れてすこし熱すぎるくらいの感覚であればOKです。


⑥このままダッチオーブンの中に置いておいてもよいのですが、ソースを作る為に肉を取り出して、アルミホイルに包み保管します。

3)グレービーソースを作ります。

①玉ねぎをすり下ろします。
②ニンニクを刻んですりおろし玉ねぎと一緒に肉汁に入れて少し炒めます。
③調味料を入れて煮立たせて完成です。


(3)お肉を薄くスライスして、飾り、ソースをかけていただきます。

本来は写真を乗せたかったのですが、写真を撮る前に食べちゃいました。



2019年1月1日火曜日

ダッチオーブンでローストチキンを作ろう

1.ダッチオーブンでローストチキン

ダッチオーブンと言えばまずはローストチキンといったイメージがあります。
今年のクリスマスは早速ダッチオーブンでローストチキンを作って見ました。
 

今回の味はシンプルに塩・胡椒味です。
本来は鶏一匹丸ごとでチャレンジしたかったのですが、今回は手軽に入手しやすい足の部位3本を利用しました。

(1)準備するもの

1)鶏の足…3本


2)野菜

・キャベツ
・玉ねぎ
・かぼちゃ
・人参
・ブロッコリー
・ジャガイモ

3)調味料

・塩
・胡椒
・バジル
・セージ
・オリーブオイル

2.調理の手順

(1)鶏の下ごしらえ

塩・胡椒(あらびき胡椒・ホワイトペッパー)・香味ハーブ類(バジル・セージ)・ニンニク(今回は粗びきドライニンニクを使用)
を混ぜたものを作ります。

1)分量

メインの塩の量ですが大体は適当ですが、慣れないうちは材料(肉)の2~3%を目安とします。胡椒とニンニク、それに、好みのハーブ類を混ぜます。
ハーブ類がない方は市販の「クレージーソルト」「クレージーペッパー」を使用するのも便利だと思います。

2)作成調味料の塗りこみ

作成した調味料を鶏肉の内側に塗り込みます。

今回は足三本を紐で縛り中に野菜を入れるので、少し切り込みを入れて広げます。
冷蔵庫でしばらくねかします。

(2)野菜の下ごしらえ

1)鳥の中に入れる野菜

キャベツ・玉ねぎ・人参 のスライスを作り、軽く塩・胡椒で味付けをして、混ぜ込みます。

セロリなんかを入れても良かったと思います。

2)オーブンに入れる野菜

使用する野菜はすべて皮付きのままで調理しますので、よく洗ってからカットします。
・玉ねぎ、人参、ブロッコリー、ジャガイモを 皮付きのまま一口大の大きさに切ります。
・かぼちゃは薄くカットします。

(3)鶏肉を縛ります。

1)紐の殺菌

鶏肉を縛る紐を使用前に殺菌を目的として少し煮込みます。

2)鶏肉3本を縛ります。

足の方からまとめる感じで縛ります。
皮の面を外側に出します。
その中に鶏の中に入れる野菜を詰めていきます。
紐で縛り、オリーブオイルを外皮全体に塗りこみます。
この時、オイルに塩胡椒を足したり、蜂蜜を混ぜたものを塗ったりしても美味しく仕上がります。

(4)オーブンの準備

1)アルミの工作

アルミホイルを3つほど玉にして、ステンレスの網等を設置して、直接オーブンが当たらない様にします。

写真では、アルミの玉を置く前にアルミを引いてからアルミの玉・網を設置した方が後での片づけが便利です。
野菜や鶏肉の油が落ちたものが底で焦げて固まってしまいます。

2)詰め込み

中心に鶏肉を入れます。
その後、野菜を詰め込みます。
野菜の皮がオーブン面に触れるように置きます。


(5)オーブンに火を通します

1)蓋に火をかけて熱します。

ダッチオーブンは蓋に薪や炭を置いて上からも加熱する事ができますが、
今回は家での実施 + 炭を準備していなかったので 先に蓋をガンガンに加熱します。

今後は家で蓋を加熱する場合、石を焼く等して保温製を上げる事を考えてみようかなと思います。

2)本体を加熱します。

強火で15分ほど 加熱します。
その後弱火にして 20~40分程加熱後、蓋を外さずに放置して完成です。


後はこのまま机に置いて取り分けて食べます。