1.ダッチオーブンのシーズニング 実践編
実際に今回購入したダッチオーブンのシーズニングをしてみたいと思います。(1)準備するもの
1)ダッチオーブン2)たわし
3)野菜くず
4)植物系オイル + キッチンペーパー
あればよいもの
5)軍手
6)洗剤
1)ダッチオーブン
ダッチオーブがなければ シーズニングはできません。世の中にはシーズニングが不要のダッチオーブンがあります。
①LOGOSのダッチオーブン
鋳鉄製ですが、LOGOS社が事前にシーズニングを実施しており、そのまま料理に使う事ができます。
サイズ展開と価格帯(2018年12月時点 アマゾン参照)
ⅰ8インチ …6,700円(外寸:20.7㎝×10㎝、内寸:18.5㎝×7.7㎝ 3.7㎏)
ⅱ10インチ…8,532円(外寸:26.0㎝×13.5㎝、内寸:23.7㎝×10.5㎝ 5.5㎏)
ⅲ12インチ…13,284円(外寸:32.5㎝×16.5㎝、内寸:29.5㎝×13㎝ 11.0㎏)
ダッチオーブンの底足が無いタイプのですので、IHコンロでも使用可能です。
評価は皆さんそれぞれのようですが、おおむね良い印象の評価です。
②SOTOのダッチオーブン
ステンレス製のダッチオーブンです。
ステンレス製ですのですぐに使用が可能です。
サイズ展開と価格帯(2018年12月時点 アマゾン参照)
ⅰ8インチ …19,440円(外寸:22.6㎝×12.5㎝、内寸:20.6㎝×9.0㎝ 3.5㎏)
ⅱ10インチ…21,600円(外寸:28.0㎝×16.0㎝、内寸:25.9㎝×11.5㎝ 5.2㎏)
ⅲ12インチ…25,920円(外寸:32.6㎝×16.5㎝、内寸:20.6㎝×13.0㎝ 7.0㎏)
主なメリットとして
a:錆びにくい(洗剤であらえ、使用後の油引き、使用前の油とりが不要)
b:強度がつよい(鋳鉄製は落とすと割れる事がある)
c:保温性が高い(熱伝導性が鉄より低い=冷めにくい)
デメリット
d:価格が…少し高いです。
e:使用すると色が変色(少し焦げる)します。
2)たわし
金属系たわしは 内面に傷がつくので、必ず植物系のたわしを準備しましょう。お湯で内面を洗う事になりますので、樹脂製よりも天然素材系の方がよいと思います。
3)野菜くず
加熱後、鉄臭を取るためくず野菜でいためます。私は、ニンジンの切れ端、キャベツの芯、ブロッコリーの芯、大根の切れ端、ネギの端などを使用しました。
4)植物系オイル+キッチンペーパー
塩分を含むオイルだと、錆が発生します。なので、植物系オイル:特にオリーブオイルが良いらしいですが、なぜオリーブオイルかは不明です。
5)軍手
ダッチオーブンを熱して、冷ましてを繰り返します。やけどの心配も発生しますので、軍手が有った方が安全です。
6)洗剤
最初に外側と内側を洗う際に少しだけ洗剤の力をかります。後は使用しません。
ダッチオーブの種類によって使用してはいけない種類もあるようです。
説明書に沿って選択してください。
(2)実際の洗浄
1)第一洗浄
まずは、洗剤とたわしを使って、本体・蓋の内面・外面をゴシゴシ洗ってある程度付いている錆止め剤を除去します。(これで3)や4)のステップに進む人もいます。)
2)第二洗浄
ⅰ本体・蓋の内面にお湯を張って沸かします。3)加熱
ⅰ水分を除去するために加熱します。ⅱ黒錆を付けるためにさらに過熱します。
この時火力は最大で臨みます。
ガンガンに強火で加熱して表面に黒錆を強制的に発生させます。
ⅲその後しばらくは自然放熱させます。
ⅳその後、表面を軽くキッチンペーパー等で拭きます。若干の赤錆が取れるかもしれません。
4)塗油
ⅰキッチンペーパーに油を含ませて、本体・蓋の内面・外面を丁寧に塗ります。この時過剰塗油を防ぐため、キッチンペーパーに油を染み込ませてから塗りましょう。
直接油を鍋に塗油する事はやめましょう。
ⅱ塗り終わったら、また火をかけます。
表面から油が白い煙とともに飛んでいきますが、ある程度加熱を継続します。
油を炭化させて、表面に炭化被膜を作るのが目的です。
ⅰ・ⅱを4~5回繰り返して、炭化被膜層を何層にも発生させます。
この工程を繰り返すとダッチオーブンが徐々に黒光りし始めます。
いわゆる ブラックポッド化です。
この工程はできる限り多くする方が後の使用の際、焦げ付きの防止や、錆防止に役立ちますので、面倒でも丁寧に繰り返しましょう。
ここがキモかもしれません。
5)野菜くず炒めでの匂い取り
ⅰ鉄臭を取り除くために 野菜くずを炒める事で余分な鉄を野菜に付着させ取り除きます。この野菜は捨てるので、野菜くずでOKです。
木べら等で良く炒めましょう。
ⅰを2~3回ほど繰り返し、匂いを除去します。
なるべく香りの強い野菜(ネギ・ニンニク)が良い様です。
以上でシーズニングは終了です。
後は余分な油をキッチンペーパーで拭き終わったら、箱や容器にしまいまうだけです。
2.保管の際の注意点
(1)通常の保管
保管する際には、蓋と本体を直接密閉する形でしまってはいけません。空気中の水分等で錆が発生する可能性があります。
なので、蓋と本体の間には割りばしや段ボールなどを挟み、新聞紙で覆うなどして回りの空気を乾燥させるように注意をしましょう。
(2)とにかく使用する
せっかくの道具なのです。キャンプ以外でも家庭料理でどんどん使用する事で、錆の発生を止めましょう。
日曜日にお父さんが料理をするとママも子供たちも喜びます。
ダッチオーブンを利用した料理をすることで非日常を普段から味わう事でキャンプに行けない時も ストレスを発散しましょう。