2018年11月29日木曜日

キャンプグッズ ”火吹き棒”を百均グッズで作ってみた。

1.火吹き棒について

WEBで焚火の事や、関連のキャンプグッズを色々調べていると最近では『火吹き棒』も売っているのを知りました。
ボーイスカウトの時は、竹の節に穴をあけてみたり、廃棄寸前のポールを利用したりしていましたが…
今、この時代には色々売っているみたいです。
①ふいご式
②電動式、
③口で拭くタイプと色々と出てきますが、
そんな中、百均グッズでも作れるとの情報を発見しました。
色々確認してみると

『自撮り棒』や、昔先生が黒板を指していた『指示棒』、『マグネット付き指示棒』狭いところに落とした金属を拾うやつを材料として、色々と作っているようです。

なので早速、近所のダイソーで『指示棒』を購入してきました。
素材は『ステンレス鋼』と記載していますの素材についてはステンレスである事を信じてみます。


2.火吹き棒の作成工程

(1)工程1.先端を削る。

ネット上の先人達は、ニッパや、ペンチ等で先を切り取ったりしていますが、先を切り取ってしまうと、短くする際に押し込んで取れなくなってしまう危険性があるので私は先をダイヤモンドやすりで削ります。

丹念にけずります。

(2)工程2.削り度合いのチェック①

凹みのようなものが見えますが、もう少し削ってみます。

(3)工程3.削り度合いのチェック②



そろそろ簡単に貫通しそうです。

(4)工程4.穴の貫通作業



先がとがったダイヤモンドやすりで”グリグリ”と穴を拡張させます。
無事に貫通させる事ができました。

(5)工程5.完成



後ろのクリップ部分はねじ式なので、回せばはずれます。
次回の焚火の時にこの火吹き棒で試してみます。


3.火吹き棒を自作してみて

自撮り棒の伸縮自在棒の方が、今回材料に使用した指示棒より太くて吹くのが楽だったかもしれません。
でも、昔ボーイスカウトの時に作って実際に試した火吹き棒では
 吹いた先の穴が小さい”竹の節に釘で穴をあけたモノ”の方が吹くのはしんどかったですが、、”廃棄寸前のポール”を利用した穴が大きく吹くのが楽だったものより、よりピンポイントで、火勢が上がった記憶があります。
コストは100円ですので、自撮り棒を材料にして火吹き棒を作り一度比較してみたいと思います。


2018年11月27日火曜日

キャンプで使用するロープ結びは?覚えると野外遊びの幅が広がります。

1.野外活動とロープ結び

(1)私とロープ結びとの関わり

先日実家に帰った時に面白い本を見つけました。

1)発行元

財団法人 ボーイスカウト日本連盟 が発行
『ロープむすび』です。
昭和49年8月1日初版発行
昭和57年4月20日第19版
(子供の頃ボーイスカウトに在籍しており当時購入した書籍です。)
約45年程前の発行物にて、第19版、当日の価格で『160円』
当時は消費税などありませんでしたので、160円丁度となります。
表紙はボーイスカウトの結びの象徴でもある”えび結び”です。

今では似たような本が、ネット上では大体1,000円前後で販売されていますので、
大体5~6倍前後の物価高です。

最近のロープ結びの本の中身を見たことはありませんが、
ロープ結びは時代で変わる事はありませんので、今でも当然通用する内容だと思います。
久しぶりに内容や結び方を確認しましたが、結び方を含め内容も結び方も大体は覚えていました。
又、当時も今でもこの時学んだ結びを手が覚えており、野外活動・キャンプや、家でも使用しています。

(2)緊急時でのロープ結び

1)昔の記憶

この本を読み返すにあたり、私の記憶の中に、この本の中の一部にナイアガラの滝の逸話がありました。
【セントローレンス川の観光船が転覆し、流された人々を岸や橋から救助の為に複数のロープで救助を試みたが、多くの方がロープを手にするも、助かったのは一部の人のみであり、その人は通りがかったボーイスカウトが投げたロープ:エンドに小さな留め結びがあるので引っ掛かり持ちやすい。を掴んだ人は助かった。】

確か、この本に記載されているのでは?と思ってい確認するとこの本に記事が記載されていました。

2)子供心に与えたインパクト

この内容を読んだ私は、子供心に恐怖心を感じ、ロープ結びを真剣に覚えました。
なぜなら、私が子供の頃、当時大きなホテル火災がニュースになっており、
①火事になったら、何がロープの代わりになるのか、
②どうやってロープを使って降りるのか
③結び目がなければ、ロープを伝って降りるのはできない(手で伝う場合、滑ると摩擦熱で握り続けることでができない)ので連続で結び目や輪っかを作る方法は

などを、この本を読んで学び、色々想像し、備えた事を今でも覚えています。

(3)釣りとテグス結び

子供の頃友達同士で魚釣りにも行っていました。
その当時の友人が仕掛けを自分で作るレベルでした。
私も影響を受けて、私も『針』と『テグス』を別に買って(自分で作った方が安いので)仕掛けを作っていました。
釣り糸に使うテグスは正しく結ばないと簡単にすり抜けてしまいます。
これが紐を結ぶ事の練習にもなりました。

こんな少年時代を過ごしたので、私の中では自然と『ひも』を『結ぶ』事が日常的で当たり前でした。
今の子供達にとって『ひも』や『ロープ』を『結ぶ』事は日常なのでしょうか?非日常なのでしょうか?

2.キャンプで使用よく使用する結び

そんな私が今でもキャンプで大体使っている『結び』は

(1)紐の結び留める場合

『ちょうちょむすび』:紐靴でも普通に使う。これは日常でも皆さん使用しますね。
引き解けにしとかないと後が面倒なので、本結びはほぼ使用しない。

(2)紐を繫ぐ結び

『一重つぎ』 か 『二重つぎ』(テグス結びはあまり使用しません。)
私は、昔の人すぎるのか、もったいないと感じてしまうのか、ロープを切って使用する事はありません。
なので、基本的に ”繫ぐ=切った短いロープを使用する事”はあまりありません。
私はロープは基本複数本(2m×2~4本、5m×2~3本)持っていくので、切らないです。
もし切るのが前提の時は 麻紐を使用します。

(3)木を縛るとき

『巻き結び』、『二重巻き結び』
 私の中では結びのエースですね。 アウトドアで一番使う結びかもしれません。

(4)輪っかを作る。

大きさが変わらない輪っかを作る事は非常に大事です。
『もやい結び』

(5)木をしばり合わせる

『角縛り』、『はさみしばり』

3.一番覚えてほしい結び

その中でも特にアウトドアで使用するのが、『巻き結び』です。
テントのラインを張るときに自在金具がなかったり、自然に生えている木にまく場合、自在結び(エンドはロープを巻き結び)で結びます。
この結びをさっつとするだけで、他のキャンパーからは、きっと、”やるな”と一目おかれると思います。
又、角縛りや、はさみ縛りも巻き結びが結べないとエンドから緩んでしまいます。
先日久しぶりに作った 立ち釜戸は、『巻き結び』とのその応用の『角縛り』、『はさみしばり』ですが、理屈さえわかれば、『角縛り』や『はさみしばり』はすぐにマスターできます。

4.ロープ結びの楽しみ

キャンプでは、ロープワークができると、野外遊びで出来る事が一気に広がります。
例えば、
①ロープと木を使って”ブランコ”を作ったり、
②Aフレームの応用で”はしご”を作ったりする事で、簡単に木に登ったり、
③拾った薪をロープで縛る事で両手作業から片手作業にしたり、重い丸太をひこずったり
④投げ縄をつくって カーボーイごっこ
と、野外活動や、遊びの幅が一気に広がります。


ロープは習うより慣れろ(手が自然と覚えるまで)なので、ガンガン結んで上手になって欲しいです。
※ただし、万一 立ち釜戸や、三角はしごを作ったりするのは、慣れてからにしてください。
 火事、やけど、怪我をする恐れがありますので…。


2018年11月26日月曜日

ハリケーンランタンの燃料について

1.ハリケーンランタンの燃料

ハリケーンランタンの整備が完了しましたので、燃料をどうするか?
まず燃料に何が使用できるか、確認する必要性があります。
(1)灯油
(2)パラフィンオイル

それぞれの特徴をまとめてみました。

2.比較内容

(1)価格

灯油       … 100円/L
パラフィンオイル … 1,400~2,000円/L

灯油の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良い事は一目瞭然です。
その差は15~20倍。
使えば使うほどその差が発生します。

(2)購入ルート

灯油       … ガソリンスタンド
パラフィンオイル … ネット

ネットで購入する事に抵抗がなければ、パラフィンオイルの方が有利です。
家で灯油を使う(石油ストーブ・ファンフィーター)のであれば、常備している灯油が有るのでこの点は、皆さんの環境によって変わってくると思います。
ちなみに私の家は、灯油を使いませんので、常備灯油がありません。
ガソリンスタンドで購入する場合、少量での購入となりますが、販売員の手を煩わせる事になります。
また、購入の際での容器の問題が発生します。

(3)煤

ネットの情報では、パラフィンオイル系の方が純度が高く、煤が出にくいとの事です。
ただし、まったく出ないわけではない様です。
芯高さの扱いに注意が必要です。
灯油の方が煤がでやすので、芯だしについてより繊細な扱いが必要のようです。
 
 芯の出し方次第で煤の発生量が異なります。
 どちらにしても、ホヤに煤が付くので、定期的に内面の煤払いが必要です。
 後日両方試してコメントに追記してみたいと思います。

(4)匂い

灯油       …独特の匂いがします。(昔 灯油ストーブでこの匂いをかいでいたので覚えています。灯油の匂いで頭が痛くなる人がいます。注意が必要です。)
パラフィンオイル …若干匂いがするようですが、灯油ほどでは無いようです。

(5)持ち運び

灯油       … 購入する際に、消防法に適した容器での持ち運びが必要です。
パラフィンオイル … 購入したPETボトルでの持ち運びが可能です。

ただし、可燃性のオイルの為、パラフィンオイルもできれば専用の容器の方が良いでしょう。

(6)その他

パラフィンオイルは色々なメーカーが各種類を出しています。中には防虫オイルもあるようです。(効果は不明ですが…)


(1)~(6)をまとめると
灯油       …コストパフォーマンス
パラフィンオイル …使い勝手(煤・匂い・防虫等のオプション)

で軍配が上がります。


3.燃料の携帯方法

とりあえず私は、ヤザワの 500㎖携帯缶を購入しガソリンスタンドでの少量の購入・持ち運びに使用します。



これがあれば、堂々と少量のガソリンスタンドで灯油を購入する事ができます。
パラフィンオイルを購入後も少量で運ぶ際に、安心感があります。

どちらの燃料とするのか、人それぞれ、メリット・デメリットを考慮して選択してもらえればよいかと思います。

オイルランタン(中国上海ハリケーンランタン)の整備

1.芯の設置

(1)芯の購入

オイルランタンの芯が大阪の好日山荘に売っていたので、何も考えず衝動買いしてしまいました。
購入した芯は、ドイツのフェアーハンド(FEUER HAND)のオイルランタンの芯です。
サイズが合うか心配です。


(2)取り付け

さっそく取り付けてみましたが、芯のサイズが太すぎて異なるのか、
芯の調整金具を回しても芯がスムーズに上下に動きません。
金具がうまく芯にかみこまず、空回りしています。


無理やり入れたからなのか、確かに入れにくかったのは事実ですが、使用する前に壊してしまったかもしれません。
とりあえず、ネットで色々と調べ、知識を蓄えてから整備を開始です。

(3)芯のサイズの調査結果

その前にネットで芯について調査をしました。
ランタンはサイズによって芯の太さが異なります。
当然大きいランタンは芯が太く明るくなります。
4分芯 … 12㎜
5分芯 … 15㎜
7分芯 … 21㎜

なので 1分 … 3㎜ で計算すれば良い様です。
購入する前に きちんと調べておけばよかった。
反省です。

2.部品の取り出し

気を取り直して作業開始です。

(1)ホヤのとりはずし

まずは、抑え部分を手で引っ張り上げて火屋(ホヤ)斜めに倒して外します。
ホヤは硝子製なので、取扱には注意を払います。
ホヤを外したら芯のソケット部を左回り(時計回り)に回して掛かりから外します。

(2)芯ソケット部の分解

取り出したソケット部分の観察をします。
芯を取り外しソケット部分をひっくり返すと、金具を軽くカシメて留めている様子です。
なので、ラジオペンチで、『えぃっつ』とカシメ部分を変形させ、引っ掛かる部分を無くします。
さらに、細かな凹凸部は”やすり”で削って引っ掛かりを無くす事で、芯部の金具を抜く事ができ、分解終了。

(3)歯車の修正

歯車を観察すると若干湾曲しているので、これをペンチで挟んで『えぃっつ』と力を込めてまっすぐになるように力を加え修正します。

これで、歯車の径が大きくなり、芯にしっかりと掛かる様になりました。
が、歯車部を力を込めて変形させたせいか、歯車のカシメが緩くなり芯の金棒とがガタつきが発生しました。
このままでは力がかかった際に空回りする恐れがあります。

(4)はんだ付け

空回りを防ぐために、金棒とのカシメをペンチではさみ込み、はんだ付けをすることで固定します。

これでおそらくは空回りを防ぐ事ができると思います。
心配は、はんだが熱で溶けないか?ですが、芯の下の方なので、多分大丈夫でしょう。
と前向きに考えます。

(5)元に戻す。

金棒を穴に入れて、ソケット部を組み合わせカシメ直して完成です。



調整金具を回すと順調に反応しますので、無事に修正できたと思います。
あとは、部品の取り出し手順と全く逆の手順でソケットを部を本体に嵌めて終了です。
ついでにガラス内面部分の汚れ(煤?)をふき取って今回の整備は完了です。

3.後記

私が金属部分の整備をしていたら、本体を見ていじっていた息子が
タンクの内部に予備芯?(それとも母が購入する前のオーナーが作業を誤って芯を中に落とした?)を発見してくれました。

正直なんじゃそら~ って気持ちです。
今まで、カラカラと中で音が鳴っていましたが、キャップの脱落チェーンが動く音だと思っていました。

もし同じランタンを手に入れた方は中に予備芯があるかもしれません。
ぜひご確認ください。

上の写真は購入した芯ではなく、タンク内から発見された芯です。
好日山荘で買った芯はその予備として保管しておきます。



まだ、燃料をいれて、火をつけていませんが、点灯式が楽しみです。
灯油を入れる為に、燃料携行缶を購入するか、
パラフィンオイルをネットで購入するか、悩んでしまいます。

2018年11月24日土曜日

オイルランタンについて

1.我が家のオイルランタン

亡き母が生前趣味でランプを集めていました。
購入したのはおそらく20~25年ほど前ぐらい前です。
趣味といっても、飾っておくだけで実用としては使用していませんでした。
先日実家を訪問した際に、今後実用すると父に説明してもらってきました。

持って帰ってきたのはこの二つのオイルランタンです。
両方ともホコリだらけのため、とりあえずはホコリの除去から始めます。
ある意味母の形見分けです。

2.オイルランタン

(1)ハリケーンランタン タイプ


1)外観

オイルタンクの部分に『中国上海、245』の文字があります。
火屋の上の部分には 『SHANGHAI、CHINA ”KWANG Hw”』?
の文字があります。

2)ネットでの調査

ネット上で情報収集をしましたが、製造会社等の情報はあまりなく、かなりの骨董品のようです。
一部の方は実用されている方もおられるようです。
使用に向けてメンテナンスを始めます。
ネット上では大体2,000円前後が相場です。

今の段階では、芯がないため点火することができません。
何処かで芯を購入する必要性があります。
まずは、芯を購入して、灯油等の燃料を購入し、改めてメンテナンスを行います。

(2)名もなきオイルランタン


周りの金属は銅でできた オイルランタンです。
全体的にさびが入っており、磨く必要性があります。
なかなか、良い風合いで雰囲気をまとっています。

こちらは芯がありますが、火屋のガラスの部分の一部が割れています。
この修理が必要です。



次のキャンプまでにはどちらかのランプのメンテナンスを行い使用できるようにします。

2018年11月23日金曜日

キャンプ用カスタムノコギリの自作(2)

キャンプ用カスタムノコギリの自(1)はこちら

3.作成工程の続き

(4)工程4

1)板バネ式→バネ式への変更

ロック機構は当初板バネ機構を採用していましたが、強度が弱痛め、バネ方式へ変更しました。
バネはノック式ボールペンのバネを流用しました。
本体金具にバネの内径程の切り込みを入れてずれないように固定します。

ばね式は強度的にも非常に安定しており、最初からこの方式を採用すればよかったです。

2)留めねじの追加

柄については当初ボンドでの固定を考えていましたが、ねじを二か所に増やし固定する事で、常時分解ができるように変更しました。
ノコギリとその金具部分と、グリップとなる木の部分を二か所で支えることで使用時に力が一か所にかかる事を防ぐ事で、壊れにくくなる事を期待します。
刃を折りたたんだ時に木の部分が当たるようにして、ノコギリの刃を傷めないように設計しています。

(5)工程5

グリップ部分をより握りやすくカッテイングの上、角の面取りを実施します。
表面をやすり掛けをして手触りを良くし、ねじの凸部分を面一にするために、ねじの部分を少し凹に削る事で、凹凸部を無くします。

(6)工程6

百均で購入した色付きのニスを二度塗りして組み合わせ完成です。


4.感想

今回採用したニスは想像以上に以上に色が黒く、木目を生かすことができませんでした。
しかし、良い仕上がりです。
重さは ”96g”
100gを切ることができました。

ポケットボーイの質量は、180gです。
半分の重さに軽量化することができました。
キャンプに行くときは荷物は軽い方が良い事、現地で使用する際でも携帯性を求めるため、軽量の方が良いため、成功と判断します。

今後時間があれば、カバーの作成を考えようかと思いますが、本体の柄の部分に穴をあけて、ナスカン等を通しベルト留めに引っ掛ける当で携帯性能をあげようと思います。

次回のキャンプではこの自作カスタムノコギリを持参し使い勝手を試してみたいと思います。(切れ味はメーカー製なので問題ないと思います。)


5.総費用

ノコギリ替刃 …550円
 金属部    …100円(ステンレストレー)
 グリップ部分 …300円
 ねじ部    …200円ぐらいだったかな?
 傘修繕部品  …家の有ったあまり
 カラーニス  …100円
 合計     …1,250円 程
 満足度    …★★★★☆
 正真正銘のマイノコギリです。
 本当は ニスの色をウォールナット系にしたかった事、折りたたんだ際のロック機能がない事から-1です。

2018年11月18日日曜日

キャンプ用カスタムノコギリの自作(1)

1.携帯ノコギリの自作に向けて

(1)替刃とジョイントナットのシンデレラフィット

(株)高儀 シャークソウ 庭師125㎜ 替刃 約550円
を流用してノコギリを自作します。

1)どの様に本体(柄の部分)を作成するか。

イメージとして、持つところは木を使用して滑らない様にする。
次に大事な箇所は、力が集中する箇所=刃を支える箇所=回転軸の穴の部分なのですが、
ホームセンターで丁度よい部品を発見しました。
『ジョイントナット JCNプラス M6×12サイズ』です。


このジョイントナットの軸部の外径と替刃の穴がほぼ同径であり、
回転軸の穴に
スポッとあつらえた様に穴に嵌ります。
これに気が付いた瞬間に ピーンときて部品を購入しました。
この回転軸でブレがなければ力をかけても安定します。
次に本体(柄の部分)、をどのように作成するか、アイデアとデザインを考えます。

2.使用材料



今回準備する材料は
(1)替刃
(2)ジョイントナット と同径のステンレスねじ
(3)傘の修理部品
(4)百均のステンレスのトレー
(5)後写っていませんが、本体(取っ手)の木 ホームセンターでアガチスと呼ばれる南洋針葉樹です。

3.作成工程

(1)工程1

まずは、百均のステンレストレーの両端を切って、半分に折ります。
最終的には切り落とすため、半分に折るのは適当に折り曲げます。
で、完全に曲げて面と面をぴったり合わせます。

(2)工程2

折り曲げたステンレストレーの不要な部分をカットして、一度替刃と組み合わせをします。
赤〇の所に力がかかります。
緑〇の所がロック機構の凹みです。刃に合わせてちょうどの部分に切り込みを入れる事が無事で来ています。

(3)工程3

本体の木の部分と板バネ・ロック機構部(傘の修復部品を利用)を作成し、仮組み合わせます。
板バネの部材もステンレスを利用しました。
焼き入れ等を入れていないためか、緩くばねの役割を果たしません。

この部分は再考が必要です。

キャンプ用カスタムノコギリの自作(2)に続きます。


キャンプでのノコギリの重要性について

1.キャンプでのノコギリについて

今回久しぶりにブッシュクラフト的なキャンプに行きましたが、今回持参したノコギリは使い勝手がいまいちでした。
家に有ったのは、DIY用のノコギリしかなく、その中で携帯できそうなのは、挽廻し用のノコギリしか有りませんでした。
このノコギリをキャンプの現場で使ってみると、力を入れた際に刃が曲がってしまいました。
やはりキャンプでは、ある程度刃がしっかりしている剪定用の折り畳み式のノコギリが便利だと思います。
剪定用のノコギリは刃が大きく、切り口の仕上がりは荒いですがその分早く切る事ができます。キャンプでは切り口の仕上がりは関係ありません。
今後もキャンプに数回行くのであれば、ある程度はしっかりしたノコギリが必要であると実感しました。

アウトドアライフって疲れると次の作業が億劫になる為、疲労を減らす道具は大事です。

2.キャンプでのノコギリの必要性・重要性について

(1)長さをそろえる為

細い枝であれば、手や足の力を使って任意の長さに折る事ができますが、枯れ枝でも4㎝を超えると、簡単には折れず、逆に苦労してしまいます。
無理をすると本当に思わぬ怪我をすることがあります。
力任せに折ると狙ったところできれいに折ることができず、立ち釜戸などの材料をそろえる際や、コンロの大きさをオーバーする事があり、に非常に苦労します。
※適度な長さに切る必要性。

1)立ち釜戸などの材料にする枝の長さをそろえる。

長さが異なると作成する際にバランスが崩れて結びにくくなります。
しっかりとした強度を保つためにも、作成時のバランスが必要なので、同じぐらいの長さの材料が欲しいものです。

2)薪の長さをそろえる。

最近は直火を避ける為に、様々なストーブが販売されていますが、はみ出たりしないようにするためには同じ位の長さにしておいた方が、便利です。
燃やしてしまえばよいと考える方もおられますが、木は意外と燃えるのに時間がかかり、また、自分の理想とは異なる燃え方をする事がしばしばあります。

(2)鉈や手斧・ナイフで切る事はできるのか

鉈や手斧を使用した場合、切るという表現よりも実際には砕き削るといった表現の方が正しいと思います。漫画の世界の様にスパッとは実際には切れません。
鉈や手斧の使用に慣れた人なら枝を切る事も出来ますが、不慣れな人が力任せに扱い、正しく使用しないと思わぬ怪我をします。
キャンプ地で鉈・手斧で怪我をした場合流血を伴う大怪我となる事があります。キャンプ場の立地にもよりますが、すぐに病院へはいけません。
携帯用のファーストエイドセットではせいぜい出血を抑える事ができるていどです。
自身もボーイスカウトの頃にキャンプ中、朝の薪割の際に油断して鉈で指を切り病院で2針ぬう痛い思いをした経験済みです。
その時は指の止血点を抑えると本当に血が止まる事を実体験で知る事ができましたが…。
ナイフでも切る事は出来ますが、厳密には削って細くして折る事になると思います。

(3)携帯性について

地面に落ちた枯れ枝は天候次第では湿気ていて着火に苦労したり、中がスカスカになっていたりします。
なので、私は立ち枯れの枝や、風や降雪等で途中で折れているが、地面に接していない枝などに狙い目をつけて探します。
適度に乾燥して、薪・ブッシュクラフトの材料にしやすいでのです。
※材料として粘り気が必要の場合は、この限りではありません。
ただしこういった美味しい材料は大抵、テントサイトのそばにはなく、ある程度探索して見つけることとなります。
その場で、テントまで運ぶ際に運びやすいように事前に枝を落としたり、適度な長さに調整したりしてせねばなりません。
刃がむき出しのノコギリだと刃が、衣服に振っかかったりするので不便です。そのため、刃を折るタイプの携帯ノコギリがあれば、その場で枝払い以外に必要な長さに切り取る事もでき、重宝します。

3.キャンプ向けノコギリの動向

ネットで調べると、最近では
株式会社 ユーエム工業 社製で折り畳み式の
”シルキーゴムボーイ”
 や、
”シルキーポケットボーイ”
が使い勝手が良いと評判のようです。
一押しといって過言ではないかもしれません。

金物の町 兵庫県小野市で生産されたブランドで海外の園芸農家の方にも評価されている道具です。
日本のブランドが海外でも評価されていると嬉しいですね。
値段はネットで 2,100~2,700円前後。
でもなんか見た目がごっついんですよね。

4.ノコギリの自作

兵庫県民として、皆さんに評判の ”シルキーゴムボーイ”や”シルキーポケットボーイ”を購入しようかなと思いましたが、見た目がごっつくてなんだか、アウトドア用のノコギリではないんですよね。
なので、私はいっそ自分で気に入ったものを作ろうと考えました。

(1)ホームセンターで見つけたもの

ホームセンターで替刃のみの販売がある事を知ったからです。


(株)高儀 シャークソウ 庭師125㎜ 替刃 約550円
 新潟県の三条市にある金物に携わる会社です。
 燕三条の辺りにはアウトドアブランドも多く、なんかピーンと来てしまいました。

ノコギリの刃の部分は作る事はできませんが、柄の部分(手の部分)であれば自分でカスタムして作る事ができます。

2018年11月11日日曜日

キャンプの持ち物

1.キャンプの持ち物

前回のキャンプにもって行った道具(テント・寝袋・タープ・折り畳み椅子以外)は写真の通りです。

(1)プリムスのガスコンロ・ガスランタン(1つの箱にまとまる一体型)
(2)ソロ仕様のコッヘルとスプーン・フォークが付いたツールナイフ
(3)ナイフ
(4)携帯ノコギリ
(5)麻紐
写真にはありませんが、
(6)スコップ
(7)MUGライト
(8)ロープ(4m×2本、3m×4本…タープ等で使用予定)
あと、ライターと蚊取り線香です。

(1)プリムス ガスコンロ・ガスランタン

『型番:P-MB 型式96.1』
黒い携帯ケース(大きさ H14㎝×W8㎝×8㎝)にバーナーとランタンがセットになったものが組み合わされて入っています。
携帯を目的として作られており、携帯しやすいサイズです。
これは、1996年に購入したものです。
写真はガスカートリッジは一つですが、実際には二つ持って行って、火をつけながら、ランタンと両方使用しました。
現在ではこのシリーズは廃版となっており、通常では売っていないようです。
バーナー・ランタンが一つの箱にセットになっていてコンパクト携帯しやすく、非常に便利なデザインだと思いますが、残念です。


(2)ソロ用コッヘルと食事用ツールナイフ

1)コッヘルの形状(ステンレス製)

ブランド名は不明ですがステンレス製です。
一応『made in japan』と刻まれており日本製のようです。
どこのブランドのものなのか、記憶が有りません。
大きさは 直径が大体15㎝位。

2)内容

・フライパン
・皿が3枚
・深型の皿が二つ(容量:大…1000㎖、中…750㎖)
・お玉 と フライ返し
 のセットです。
これでご飯を適当に焚いて、おかず(汁物)、焼き物を作ってます。
今回の二人キャンプでは大きい方でご飯を約2号ほど焚いて、小さい方でカレーを一から作り食べました。

3)食事用ツールナイフ

謎の⚓(いかり)のマークがついていますが、ブランド名は不明です。
私は、いつもお箸を使わず、このスプーンとフォークで何でも食事をします。
食後は、水で洗い、ティッシュで拭いたら終了の手軽さがあり、手放せません。
一応、ナイフ、缶切り、栓抜き、穴あけ、コルク栓抜きがついています。
ナイフはスプーン側についているので、肉を切るときもフォークを刺して固定し、切ることができます。
 ※一回研いだ事がありますが、刃が湾曲していて研ぐのに苦労しました。
息子用にもう一個購入を考えましたが、売っていないのでしょうか?見つけることができずあきらめています。

(3)ナイフ

1)サイズ

刃渡り…12.5㎝
刃厚 …4.5㎜
の両刃で、飾りも無い質実剛健なシースナイフです。

2)馴れ初め

ボーイスカウトの頃から愛用しています。
私はこのナイフを利用してキャンプでモノを作るときや、鉈替わりに薪を割る時に使っています。(薪割用なら、もう少し厚みがあって短いのでも良いのですが新たに買う必要性を感じません。何よりお金もありません。通常の鉈でも刃厚は5㎜ぐらいだったと思います。)
普段はさびないように、油を薄くぬって、ラップで包んだあと、皮の鞘に入れてます。
キャンプに行く時は銃刀法の関係があるので、リュック等の底にタオル等で巻いて紐で縛ってます。


(4)携帯ノコギリ

今回はたち釜戸を作る事が前提でしたので、支柱を一定の長さに切る必要性が発生すると思い、ノコギリを持っていきました。
3~4㎝の木となるとナイフで削って適度な長さにするのは骨が折れます。
ナイフは、削る・割る・やわらかいものを切るのには向いていますが、一定の太さのあるものを自分の好みの長さに切る道具ではありません。

なので、携帯できるノコギリ(刃が短い)を持って行きましたが、今回もっていったノコギリは、失敗でした。
なかなか、切れませんでした。

やっぱり飾りっけのない、剪定用のノコギリが便利だと思います。

(5)麻紐


1)今回は固定用として

たち釜戸を作るにあたり、『野生のつる』を使用しても良かったのですが、固定性能が求められるので、百均の麻紐を持っていきました。
ロープだと、結び終わった後に、余りの部分をもったいないと考えてしまいが切れないので、複数本持っていく事が必要になりますが、余剰のロープだけでも複数本もっていくと荷物になるのが、嫌なので…

こんな時は麻紐が非常に便利です。
コストパフォーマンスが良いので、適当に切って使って、余ったら、切って、と
バンバン切り放題、結び放題。余ったって切った麻紐は『火口に再利用』としますので短い切れ端を活かすことができます。
しかも、コンパクトにまとまっている。
 ※引っ張りすぎると ぶちって切れちゃいますが、切れるほど引っ張らないと結べないのは、そもそも、結び方が下手すぎるだけと。自分に言い聞かせています。

あと、最終的には燃やせるし、自然に帰る安心設計です。
普段のキャンプでも 麻紐が一巻きあれば、便利と思います。

2)火口として

火をつける際に火口として何を使用するか、
今回は晴天が続いていたので、枯れ葉(ヒノキの枯れ葉があったので楽勝でした)を使用して、ライターで火をおこしました。
昔ボーイスカウトでは、マッチ3本で火が起こせるか、といった事にトライしていました。
いかに少ない火種でも確実に火をおこせるように釜戸、薪の組み方を考えて火をおこしていました。
着火は慣れると普通につける事ができますが、知らない人・理屈がわからない人にとっては、難度の高い技術のようです。

新聞紙等を使用して火をおこしても良いのですが、紙の束は意外と火が付きにくく不便です。
1枚1枚だと風や上昇気流に乗って飛んでいくし、ひねって束にすると意外と火が付きにくいし、って感じで私は新聞紙(紙の束)を使うの嫌いな人でした。

で、そんなときに重宝するのが麻紐です。
麻紐を5~10㎝に適当に何本か切って、結ってあるのを細かくほぐして、ふんわりとした団子の様な形状にまとめます。
これに火をつけると簡単に火がついて、ある程度大きな火になってくれます。
紐が絡んでいて、まとまってくれているので、飛び散らないし、空気に触れやすいので、しばらくの間は安定した火になってくれます。

(6)スコップ

今回もっていくか、悩みましましたが持参していきました。
100均で売っている金属製の移植用のスコップです。

1)穴堀用として

キャンプでは色々な目的で穴を掘ります。雨が降ってきたときのテントの側溝用とか、その他色々…。
ボーイスカウトではキャンプでテント(三角形のテントです。)を張った瞬間、次に、側溝を掘っていました。
2~3日のキャンプの時には天気が崩れる可能性があります。
雨がふってから側溝を掘ると、再度ロープが邪魔で側溝を掘るのに苦労します。又、荷物が濡れると一気にテンションが下がります。

なので、キャンプでテントを張ると必ず側溝を掘っていました。

穴を掘る際、専用の道具が有るのと、無いのとでは疲れが全くことなります。
なければ、木を利用して穴を掘らなければなりませんが、地面を木でやわらかくした後の土を手で取り除くのに苦労します。
又、30~40㎝の深さを掘るには、木ではやはり難しく、金属性のスコップやシャベルがあればやっぱり便利です。
2)火ばさみの代わりとして
今回は立ち釜戸を作る予定でしたので、火を扱うこと前提です。
火の着いた木や炭を扱うのにスコップがあれば多量にせたり、移動することができるので便利です。
炭普段バーベキューの時でも炭を集めたたりするのに便利なので、私はバーベキューの時も持参しています。

あとおまけで

(7)MUGライト

最近はLEDのライトばかりですね。値段・光量・電池を考えるとおそらく、LEDの方が断然良いんでしょう。
でも新たに買うのもめんどーなので、今回は昔懐かしのMUGライトです。
一世風靡をしたライトで、懐かしいと思う方も多いのではないでしょうか。

裸電球を触るとやけどしてしまいます。

(8)折り畳み椅子

椅子っているか? 地面か、その辺の木や石でいいだろーって人もいますが、私は大事な道具と思います。
全体重をかけてある程度の時間座っていても疲れない事って大事だと思います。
オートキャンプだと皆さんほぼ折り畳み椅子は持参されますよね。
ドカッと座ると足の疲れがとれます。
なので椅子は疲れを残さない為に必要な、道具だと思います。


皆さんはキャンプの時に何を持参されますか?
車等のオートキャンプだと、使わなくてもドーンともって行く事は可能ですが、
今回の様に徒歩であるくキャンプだと、荷物の取捨選択が非常に大事です。
皆さんのスタイルに合わせて色々持っていければよいかなと思います。


ただ、軽くてコンパクトなものは値段が高いんですよね~。
どれだけはまるか次第だと思います。

久しぶりのブッシュクラフト的なキャンプ(2)

1.立ち釜戸について

立ち釜戸を作った目的は、色々目的について


(1)直火を避ける為。

直火を行うとその地面内の植物や細菌が死んでしまいます。
植物や細菌が死に絶えるとその付近はしばらく植物が育ちにくくなります。焼き畑農業がありますが、あれは、焼いた後で地面を耕す事で植物が育ちます。キャンプで直火した後、その地面を耕せばまだ植物が回復する事はできますがそのままにすると、小さなミステリーサークルの様に植物が生えない地面が発生します。

また、石で釜戸を組む人もいますが、石に黒く焦げた跡(炭)が長い期間残ってしまいます。
山から薪を拾い火をおこす事は、山からの恵みを利用する事です。
自然に感謝して少しでも山を汚さず、元の状態を維持して欲しいなと思います。
炭化した木は腐食が進みにくく、長期間自然に帰る事ができません。
火をおこすなら、木が灰になるまで、最後まで丁寧に燃やす様に考えて火を扱って欲しいものです。そして穴を掘り、その中に処分するなどして、なるべく跡を残さない様にしましょう。

(2)ロープワークの確認の為。

立ち釜戸は巻き結び、角縛り、はさみ縛りの三つを知っていれば作る事は可能ですが、縛り方が緩いと、グラグラと揺れ安定せず、安心して火を熾すことはできません。
立ち釜戸を作る事で、自分の現時点でのロープワークの実力を確認する事ができます。

ついでに、
息子に対して、立ち釜戸をいとも簡単に作る姿を見せつけて、久しぶりにどやって感じで威張ってみました。
おやじの自然対応力を見せつけて、
久しぶりに、”どうだー”って感じを見せて勝手に自己満足に浸りました。

(3)燻製ベーコンを作る為。

過去に、段ボールで燻製器をつくってベーコンを作った事があります。
工夫次第で、どのような道具でも、手作りでも簡単に燻製を作る事ができます。
今回は、たち釜戸の支柱の周りを新聞紙でくるむ事で、なるべくその場にあるモノを利用して即席の燻製器をつくりました。
立ち釜戸は本来この様に使うことはしないと思いますが、煙と熱をうまく籠もらすことができればこの様に燻製ができます。

1)手順1

今回はこの燻製器を使用してベーコンを作りました。

2)手順2

この支柱の周りを、新聞紙で囲います。

上に渡した横木を利用して、金属の櫛に刺した豚のばら肉(厚切り)に塩コショウ・香味ハーブをまぶしたモノを吊り下げてあぶります。
これを大体、4時間ほど燻製して完成です。
出来たものはタッパーに入れてしまっておきます。

3)完成 実食

翌日の朝食に、
前日にコンビニで購入したバターロールに切れ目を入れて、にベーコンを挟みます。
次に針金を通して、火であぶり焼き上げます。
ホットドック風にて食べました。


若干塩味が強かったですが、自分で作ったベーコンサンドはとても美味しかったです。

せっかく、キャンプに来たからには、通常家ではしない(できない)何かをして楽しまれてはいかがでしょうか。
皆さんもぜひ、キャンプでは、普段できない事を事前に計画をたてて、仕込みを行い、楽しんでもらいたいです。






2018年11月7日水曜日

久しぶりのブッシュクラフト的なキャンプ(1)

1.テントキャンプのきっかけ

(1)久しぶりのテントキャンプ

今年の春休み4月初旬に、息子と二人で久しぶりのブッシュクラフト的なキャンプに行ってきました。
少しでもブッシュクラフト的な雰囲気を出すために、立ち釜戸をつくって焚火を行いました。
私は子供の頃、ボーイスカウトに入っており、昔のアウトドア関連の知識が頭の片隅に残っているおっちゃんです。
大学生の頃にはバイクで冬でもソロでキャンプに行っていました。
最近のテントを張るスタイルのキャンプについてはあまり調べておらず、どのようなものが流行っているのかよくわかりませんが、めんどくさ~と思いながらも、まぁ久しぶりにテントを張るキャンプにでも(実際はテントではありませんが)行ってみるか。
って感じで、重い腰を挙げました。

長男も、小学3年生の夏休みの時に、子供心の幼い冒険心に火を焚きつけて、自転車で淡路島周遊三泊四日テント生活の旅を経験させていたせいか、久しぶりのアウトドアライフに多少の憧れもあったようです。

嫁と娘は 男どもにほったらかされて、
「娘と二人で暇や~、二人で女子会でどっかいくからお金頂戴」
とか、
「男二人だけで行くキャンプに掛けた金額分をこっちにも還元しろ~」
や、
「女子二人は、清潔なトイレと風呂とクーラーが付いているリゾート的なバンガローみたいな所で、男二人はその駐車場にテント張れば~。」
など、ブースカ文句ばっかり言っています。
女子二人は虫が根本的に嫌いな為、一緒に来てくれません。(ついてこれません。)

今回の様なサバイバル度が高いキャンプはあくまでも、男だけの楽しみとして割り切ってみました。
嫁や娘と行くキャンプはもう少し条件が整ったキャンプ場(綺麗な風呂・トイレ完備)に行こうと思います。


家のそばの某裏山で

2.キャンプでしたこと

(1)テント

大人二人用のテントを持っていません。
久しぶりのキャンプで夏に野宿はつらいので、今回は網戸付きのサンシェード(夏の日よけ用、風が吹き抜けます)にタープをフライシート替わりにして使いました。
今回は徒歩で移動し、少し山を登る事にしたので荷物を減らす為、最低限で行きました。
今考えればタープのポールは現地調達すればよかったので、いらなかったと思います。

(2)立ち釜戸

プリムスの携帯コンロも持って行きましたが、やっぱり行くなら焚火がしたかったですし、焚火を利用して色々楽しみたかったので立ち釜戸を久しぶりに作りました。

立ち釜戸の大まかな作り方は下の図の通りです。
(生態系に影響がでるので、直火は禁止を心がけています。)
立ち釜戸の作り方。

1)使用した材料

①山の中にあった、折れた枯れ枝や、竹林の中にあった倒れて枯れた竹
 ⅰ長さ150㎝ぐらい 太さ3~4㎝の枝を4本
 ⅱ長さ100~120㎝ぐらい 太さ 3㎝の枝を3本
 ⅲ長さ150㎝ぐらい 太さ 適当の枝を2本
 ⅳ竹 直径15㎝ぐらいの孟宗竹 1本(長さ 70㎝位に切って 割ります)
※私は座って火の作業をしますので、高さは120㎝、釜戸の床の高さは15~20㎝をイメージして作ります。写真参照。
ボーイスカウトでは立ったまま火をさわりますので、床の高さは70~80㎝土を盛って90~100㎝位です。

②百均で買った麻紐(針金で代用可能)
 ※ロープワークに自信がなく、結ぶのが難しい方は、代用の針金で縛るのも手です。
 針金だと後始末が困る(金属は自然に帰りません)ので、私は麻紐を使用してます。
 
③新聞紙(落ち葉で代用可能)
横木(今回は竹を使用)の上に土を盛りますが、土が隙間から落ちるのを防ぐために新聞紙を敷きます。

適当な材料がないからと言って、まだ生きている木や竹は伐採しない様にしましょう。
又、私有地の枝や木は勝手に使用しないようにしましょう。
 ※台風や大雨が降ると適当な木が倒れたり折れたりしてます。

(3)作り方

1)手順1

Aフレームと呼ばれるA型の形に材料を三角形に組んで、紐やロープで結びます。
材料①の枝2本、②の枝1本を使用します。
下側二か所は『筋交い縛り』。上側一か所は『はさみ縛り』で結びます。
これを二つ作ります。
私は座って火の作業しますので、横木は15~20㎝位の高さで作ります。

2)手順2

次にAフレームを二つとも立てて、横木を渡して紐で結んで固定します。
この時上側の横木も紐で結ぶと頑丈になります。
取り外しを考えている人は 下側の二本で渡して固定します)
(今回は息子に手で支えて貰いました。一人で作る場合は、Aフレームに対して横から
支える木を仮で結んで自立させて横木を固定すると一人でも作る事ができます。)

3)手順3

上から見ると長方形ができていますので、対角線上に③を取り付けて固定します。
この枝は力があまりかからないので、ある程度細い枝でも問題はないと思います。

4)手順4

割った竹を横木に並べてます。
※竹が手に入らなければ、細い枝をたくさん並べます。

5)手順5

竹の上の新聞紙を敷きます。これで竹と竹の隙間を無くします。
※新聞紙がいやな場合は枯草等を引き詰めます。この場合も隙間をなくします。

6)手順6

上に土等をかけます。厚さは大体5~10㎝くらい引き詰めます。

これで立ち釜戸が完成します。
釜戸の床面高さは、大体30㎝位になります。
(横木の高さ 10~15、木や竹の厚み、盛った土の厚み 10㎝)

今回は盛った土が砂に近かく、時間と気力があまり無かったので、平らに均して、木を組み上げて速攻で火をおこしましたが、粘土等の粘り気の有る土なら、釜戸の形を作ったりすれば、燃費が良くなったり、より火の管理が行いやすくなります。

十数年ぶりに立ち釜戸を作りましたが、きちんと縛る事でぐらつきを無くすことができ、
まぁまぁ納得できるモノができました。

今回は、この立ち釜戸を利用して、鳥肉を焼いたり、燻製をしてベーコンを作ります。

続く。