1.野外活動とロープ結び
(1)私とロープ結びとの関わり
先日実家に帰った時に面白い本を見つけました。1)発行元
財団法人 ボーイスカウト日本連盟 が発行『ロープむすび』です。
昭和49年8月1日初版発行
昭和57年4月20日第19版
(子供の頃ボーイスカウトに在籍しており当時購入した書籍です。)
約45年程前の発行物にて、第19版、当日の価格で『160円』
当時は消費税などありませんでしたので、160円丁度となります。
表紙はボーイスカウトの結びの象徴でもある”えび結び”です。
今では似たような本が、ネット上では大体1,000円前後で販売されていますので、
大体5~6倍前後の物価高です。
最近のロープ結びの本の中身を見たことはありませんが、
ロープ結びは時代で変わる事はありませんので、今でも当然通用する内容だと思います。
久しぶりに内容や結び方を確認しましたが、結び方を含め内容も結び方も大体は覚えていました。
又、当時も今でもこの時学んだ結びを手が覚えており、野外活動・キャンプや、家でも使用しています。
(2)緊急時でのロープ結び
1)昔の記憶
この本を読み返すにあたり、私の記憶の中に、この本の中の一部にナイアガラの滝の逸話がありました。【セントローレンス川の観光船が転覆し、流された人々を岸や橋から救助の為に複数のロープで救助を試みたが、多くの方がロープを手にするも、助かったのは一部の人のみであり、その人は通りがかったボーイスカウトが投げたロープ:エンドに小さな留め結びがあるので引っ掛かり持ちやすい。を掴んだ人は助かった。】
確か、この本に記載されているのでは?と思ってい確認するとこの本に記事が記載されていました。
2)子供心に与えたインパクト
この内容を読んだ私は、子供心に恐怖心を感じ、ロープ結びを真剣に覚えました。なぜなら、私が子供の頃、当時大きなホテル火災がニュースになっており、
①火事になったら、何がロープの代わりになるのか、
②どうやってロープを使って降りるのか
③結び目がなければ、ロープを伝って降りるのはできない(手で伝う場合、滑ると摩擦熱で握り続けることでができない)ので連続で結び目や輪っかを作る方法は
などを、この本を読んで学び、色々想像し、備えた事を今でも覚えています。
(3)釣りとテグス結び
子供の頃友達同士で魚釣りにも行っていました。その当時の友人が仕掛けを自分で作るレベルでした。
私も影響を受けて、私も『針』と『テグス』を別に買って(自分で作った方が安いので)仕掛けを作っていました。
釣り糸に使うテグスは正しく結ばないと簡単にすり抜けてしまいます。
これが紐を結ぶ事の練習にもなりました。
こんな少年時代を過ごしたので、私の中では自然と『ひも』を『結ぶ』事が日常的で当たり前でした。
今の子供達にとって『ひも』や『ロープ』を『結ぶ』事は日常なのでしょうか?非日常なのでしょうか?
2.キャンプで使用よく使用する結び
そんな私が今でもキャンプで大体使っている『結び』は(1)紐の結び留める場合
『ちょうちょむすび』:紐靴でも普通に使う。これは日常でも皆さん使用しますね。引き解けにしとかないと後が面倒なので、本結びはほぼ使用しない。
(2)紐を繫ぐ結び
『一重つぎ』 か 『二重つぎ』(テグス結びはあまり使用しません。)私は、昔の人すぎるのか、もったいないと感じてしまうのか、ロープを切って使用する事はありません。
なので、基本的に ”繫ぐ=切った短いロープを使用する事”はあまりありません。
私はロープは基本複数本(2m×2~4本、5m×2~3本)持っていくので、切らないです。
もし切るのが前提の時は 麻紐を使用します。
(3)木を縛るとき
『巻き結び』、『二重巻き結び』私の中では結びのエースですね。 アウトドアで一番使う結びかもしれません。
(4)輪っかを作る。
大きさが変わらない輪っかを作る事は非常に大事です。『もやい結び』
(5)木をしばり合わせる
『角縛り』、『はさみしばり』3.一番覚えてほしい結び
その中でも特にアウトドアで使用するのが、『巻き結び』です。テントのラインを張るときに自在金具がなかったり、自然に生えている木にまく場合、自在結び(エンドはロープを巻き結び)で結びます。
この結びをさっつとするだけで、他のキャンパーからは、きっと、”やるな”と一目おかれると思います。
又、角縛りや、はさみ縛りも巻き結びが結べないとエンドから緩んでしまいます。
先日久しぶりに作った 立ち釜戸は、『巻き結び』とのその応用の『角縛り』、『はさみしばり』ですが、理屈さえわかれば、『角縛り』や『はさみしばり』はすぐにマスターできます。
4.ロープ結びの楽しみ
キャンプでは、ロープワークができると、野外遊びで出来る事が一気に広がります。例えば、
①ロープと木を使って”ブランコ”を作ったり、
②Aフレームの応用で”はしご”を作ったりする事で、簡単に木に登ったり、
③拾った薪をロープで縛る事で両手作業から片手作業にしたり、重い丸太をひこずったり
④投げ縄をつくって カーボーイごっこ
と、野外活動や、遊びの幅が一気に広がります。
ロープは習うより慣れろ(手が自然と覚えるまで)なので、ガンガン結んで上手になって欲しいです。
※ただし、万一 立ち釜戸や、三角はしごを作ったりするのは、慣れてからにしてください。
火事、やけど、怪我をする恐れがありますので…。
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