2018年12月30日日曜日

ダッチオーブンのシーズニング(2)実践編

1.ダッチオーブンのシーズニング 実践編

実際に今回購入したダッチオーブンのシーズニングをしてみたいと思います。

(1)準備するもの

1)ダッチオーブン
2)たわし
3)野菜くず
4)植物系オイル + キッチンペーパー
あればよいもの
5)軍手
6)洗剤


1)ダッチオーブン

ダッチオーブがなければ シーズニングはできません。
世の中にはシーズニングが不要のダッチオーブンがあります。

①LOGOSのダッチオーブン
鋳鉄製ですが、LOGOS社が事前にシーズニングを実施しており、そのまま料理に使う事ができます。
サイズ展開と価格帯(2018年12月時点 アマゾン参照)
ⅰ8インチ …6,700円(外寸:20.7㎝×10㎝、内寸:18.5㎝×7.7㎝ 3.7㎏)
ⅱ10インチ…8,532円(外寸:26.0㎝×13.5㎝、内寸:23.7㎝×10.5㎝ 5.5㎏)
ⅲ12インチ…13,284円(外寸:32.5㎝×16.5㎝、内寸:29.5㎝×13㎝ 11.0㎏)

ダッチオーブンの底足が無いタイプのですので、IHコンロでも使用可能です。
評価は皆さんそれぞれのようですが、おおむね良い印象の評価です。

②SOTOのダッチオーブン
ステンレス製のダッチオーブンです。
ステンレス製ですのですぐに使用が可能です。
サイズ展開と価格帯(2018年12月時点 アマゾン参照)
ⅰ8インチ …19,440円(外寸:22.6㎝×12.5㎝、内寸:20.6㎝×9.0㎝ 3.5㎏)
ⅱ10インチ…21,600円(外寸:28.0㎝×16.0㎝、内寸:25.9㎝×11.5㎝ 5.2㎏)
ⅲ12インチ…25,920円(外寸:32.6㎝×16.5㎝、内寸:20.6㎝×13.0㎝ 7.0㎏)

主なメリットとして
a:錆びにくい(洗剤であらえ、使用後の油引き、使用前の油とりが不要)
b:強度がつよい(鋳鉄製は落とすと割れる事がある)
c:保温性が高い(熱伝導性が鉄より低い=冷めにくい)
デメリット
d:価格が…少し高いです。
e:使用すると色が変色(少し焦げる)します。

2)たわし

金属系たわしは 内面に傷がつくので、必ず植物系のたわしを準備しましょう。
お湯で内面を洗う事になりますので、樹脂製よりも天然素材系の方がよいと思います。

3)野菜くず

加熱後、鉄臭を取るためくず野菜でいためます。
私は、ニンジンの切れ端、キャベツの芯、ブロッコリーの芯、大根の切れ端、ネギの端などを使用しました。

4)植物系オイル+キッチンペーパー

塩分を含むオイルだと、錆が発生します。
なので、植物系オイル:特にオリーブオイルが良いらしいですが、なぜオリーブオイルかは不明です。

5)軍手

ダッチオーブンを熱して、冷ましてを繰り返します。
やけどの心配も発生しますので、軍手が有った方が安全です。

6)洗剤

最初に外側と内側を洗う際に少しだけ洗剤の力をかります。
後は使用しません。
ダッチオーブの種類によって使用してはいけない種類もあるようです。
説明書に沿って選択してください。

(2)実際の洗浄

1)第一洗浄

まずは、洗剤とたわしを使って、本体・蓋の内面・外面をゴシゴシ洗ってある程度付いている錆止め剤を除去します。
(これで3)や4)のステップに進む人もいます。)

2)第二洗浄

ⅰ本体・蓋の内面にお湯を張って沸かします。
ⅱお湯がある程度熱い段階で蓋も内面もゴシゴシ磨いて錆止めを除去します。

3)加熱

ⅰ水分を除去するために加熱します。
ⅱ黒錆を付けるためにさらに過熱します。
 この時火力は最大で臨みます。
 ガンガンに強火で加熱して表面に黒錆を強制的に発生させます。
ⅲその後しばらくは自然放熱させます。
ⅳその後、表面を軽くキッチンペーパー等で拭きます。若干の赤錆が取れるかもしれません。

4)塗油

ⅰキッチンペーパーに油を含ませて、本体・蓋の内面・外面を丁寧に塗ります。
 この時過剰塗油を防ぐため、キッチンペーパーに油を染み込ませてから塗りましょう。
 直接油を鍋に塗油する事はやめましょう。
ⅱ塗り終わったら、また火をかけます。
表面から油が白い煙とともに飛んでいきますが、ある程度加熱を継続します。
油を炭化させて、表面に炭化被膜を作るのが目的です。

ⅰ・ⅱを4~5回繰り返して、炭化被膜層を何層にも発生させます。
この工程を繰り返すとダッチオーブンが徐々に黒光りし始めます。
いわゆる ブラックポッド化です。
この工程はできる限り多くする方が後の使用の際、焦げ付きの防止や、錆防止に役立ちますので、面倒でも丁寧に繰り返しましょう。
ここがキモかもしれません。

5)野菜くず炒めでの匂い取り

ⅰ鉄臭を取り除くために 野菜くずを炒める事で余分な鉄を野菜に付着させ取り除きます。
この野菜は捨てるので、野菜くずでOKです。
木べら等で良く炒めましょう。

ⅰを2~3回ほど繰り返し、匂いを除去します。
なるべく香りの強い野菜(ネギ・ニンニク)が良い様です。

以上でシーズニングは終了です。
後は余分な油をキッチンペーパーで拭き終わったら、箱や容器にしまいまうだけです。

2.保管の際の注意点

(1)通常の保管

保管する際には、蓋と本体を直接密閉する形でしまってはいけません。
空気中の水分等で錆が発生する可能性があります。
なので、蓋と本体の間には割りばしや段ボールなどを挟み、新聞紙で覆うなどして回りの空気を乾燥させるように注意をしましょう。

(2)とにかく使用する

せっかくの道具なのです。
キャンプ以外でも家庭料理でどんどん使用する事で、錆の発生を止めましょう。
日曜日にお父さんが料理をするとママも子供たちも喜びます。
ダッチオーブンを利用した料理をすることで非日常を普段から味わう事でキャンプに行けない時も ストレスを発散しましょう。





2018年12月24日月曜日

ダッチオーブンのシーズニング(1)豆知識編

1.ダッチオーブンのシーズニング

(1)錆止め剤(ワックス)の除去

1)購入時の鍋の表面

ダッチオーブンの素材は鋳物=鉄でできているモノが大半です。
 ※最近ではステンレス製のダッチオーブンも販売されています。
鋳物=鉄の大敵は錆(さび)です。鉄なので、水分や塩分が表面にあるとどんどん錆てしまいます。
錆が進行すると、最終的には使用できなくなってしまいます。
市販されているものは、商品の為、使用前に錆を発生させるわけにはいきません。
なので、表面に錆止め塗料や錆止めワックスを外面だけでなく、内面(食材が触れる面)にも塗装しているのです。
その為、この錆止め剤を除去する必要性があります。
ワックスを落とす前は、青っぽい色です。

2)錆止め剤の除去後

表面の錆止め剤を除去したあと、放置しておくと表面が徐々に赤茶っぽく変化していきます。
これは、早速表面の赤錆が進行している証です。
赤錆の進行を止めるために、鉄表面になんらかの新たな被膜で覆うことで、赤さびの進行を防ぐ必要性があります。
方法としては、
①表面を黒錆で覆う。
②オイルを表面に塗る。
方法があります。

(2)黒錆の形成

1)黒錆ってなに?赤錆との違いについて

科学式で黒錆・赤錆を表記してみると
黒錆はFe3O4(四酸化三鉄)
赤錆はFe2O3(酸化第二鉄)
鉄の元素数と酸素の元素数の違いでどう変わるのって感じですが、同じ錆でも異なります。
モノって空気中の酸素と安定を求めて結びつきたがっています。
(=酸素と結びつく事が酸化であり、燃焼とも言います)。
特に鉄ってFeだけだと不安定なのですぐに酸素と結びつきたがります。
で、これらの錆をイメージで説明すると、

①黒錆ってイメージとしては、がっちりスクラムを組んで隙間がなく離れにくい状態です。
その為、表面に黒錆被膜を形成すると、酸素がその中に入り込めなくなります。
(=中に錆が進行しにくい状態)なので、表面だけが黒錆のままなのです。
②逆に赤錆って、隙間だらけなイメージです。なので酸素(O2)が中に入り放題。酸素が中に入ると又赤錆ができて、でその隙間に又酸素が入って赤錆ができて、といった無限ループが出来上がり、硬い鉄がさびるとボロボロになっちゃいます。

2)黒錆のつくりかた

なら全部表面が全部黒錆になればよいのに、なんで自然に発生するのは赤錆ばっかりなんだよ!!って感じですが、黒錆が発生するのは条件が少し特殊なのです。

黒錆の作り方は以下の通りです。
①鉄をガスバーナーで高温に加熱する。
鉄を高温で加熱(600℃以上)する事で 高温の水蒸気が発生します。
この条件下だと、鉄と高温の水蒸気が酸化還元反応が発生し、黒錆が発生します
 (3Fe+4H2O ⇒ Fe3O4 +4H2)
ただし、鉄と黒錆は熱収縮率が異なるので、急激に冷やさず、ゆっくりと覚まさないとせっかくできた黒錆が剥離しちゃいます。

要は、ガスバーナーでガンガンにこれでもか、ってくらい炙ってゆっくり、ゆっくり冷ますと黒錆が表面にできる。
②焼き入れをする。
炭火で赤熱した鉄を水の中にいれて急激に冷やします。
高温の鉄が水を一気に気化させて①と同じ条件を作くります。
※この方法で日本刀が作られます。
③赤錆を科学的に還元させる。
薬品を使用して赤錆の状態から無理やり黒錆の変化させちゃいます。

(3)表面の炭化被膜の形成

1)表面に炭化被膜を形成させる事で錆を防ぎます。

炭化被膜って何でしょうか?
ダッチオーブンのシーズニングの方法について様々な方がWEB上にアップされていますが、熱々の鍋ににオイルを塗って、冷まして、でまた熱々にして、オイルを飛ばして、でまた熱々にして…
を3回くらい繰り返します。
このオイルを塗って飛ばす行為を行うことで鉄の表面にオイル成分の炭素が残って被膜として残ります。
この時できた、炭化被膜(カーボン被膜)は、多孔性の炭化被膜を形成します。
要は、炭でできた(=熱に強い)たくさんの小さな凹凸がある薄い被膜ができます。
繰り返し行う事でこの薄い被膜が、何層にも形成されます。

よく、塗りこんだダッチオーブンを『ブラックポッド』といいますが、これは、
C=炭素=黒 の多孔性炭化被膜が形成されたので黒くなるわけです。

又、多くの凹凸が何層も形成される事で、焦げ付きにくくなります。

2.シーズニングの結論

ダッチオーブンのシーズニングとは
・表面のワックスを取り去る。
・表面を黒錆で覆う。
・炭化被膜を形成する。

この3点をまとめて行う事です。
無事黒くなりました。






2018年12月20日木曜日

ダッチオーブン

1.ダッチオーブン

(1)ダッチオーブンの歴史

諸説あるようですが、主な説としては、アメリカに滞在したオランダ人(英語でオランダ人=ダッチ)が販売していた鋳造性製(蓋付き)の鍋が由来のようです。
その鍋が西部開拓史の中で様々な用途に使用されながら、洗練されてゆき現在の形におちついてきたみたいです。

(2)ダッチオーブンの使用方法

1)オーブン

ダッチオーブンの名の通り、オーブンとして使用されます。
鋳鉄製の鍋素材を利用して、焼く・照焼を行います。鋳鉄製のふたの上に炭をを置き、上からも熱を与え、照焼を行います。

2)煮る

深型の形状を利用して鍋として煮込みます。
鋳造製の重量のある蓋の効果で圧力鍋の様に水蒸気を逃さず、煮込む事ができます。
肉・野菜などが柔らかく煮込めます。

3)蒸す

高い密閉性を利用して、素材に含まれた水分を利用して蒸しあげる事ができます。

4)揚げる

鍋の中に油をひいて、揚げる事ができます。
天ぷら・唐揚げ・フライ など

5)燻製

底にスモークチップを引き、火にかけたら煙が発生します。
後は網を引いて、素材をいれて蓋をするだけです。

6)蓋の利用

蓋をひっくり返してフライパンとして利用できます。

別にアウトドアだけで使用しなければならない事はありません。
家で使用することで、料理の幅を広げる事ができます。

とりあえず私は最初は家で燻製でもしようかなと思います。
ベーコン、スモークサーモン、
鳥のオーブン焼き
ローストビーフ etc 等々、考えただけでよだれがでます。
いずれは、このブログも 料理ブログにしてみたいぐらいです。

2.ニトリダッチオーブン

で、衝動的に ニトリでダッチオーブンを買っちゃいました。

前から、ダッチオーブンが欲しいとは思っていたのですが、約5,000円~8,000円ぐらいするので、
高いな~とか、
買っても利用しなかったら絶対嫁に怒られるよな~
とか考えちゃって二の足を踏んでいました。
でネットで色々調べていると、ニトリのダッチオーブン(通称 ニトダッチ)が値段がお手頃で満足できるとの事です。
お値段以上のニトリを信じて衝動買いです。
私が購入したのは 24cmの大きいサイズです。
購入前に現物を確認し小さいサイズを手に取ってみましたが、思った以上に小さかったので、大きい方を買いました。
大は小を兼ねるです。
嫁には、『この鍋ですき焼きもできるよ』って口説きました。
 ※うちにはまだすき焼き鍋がなかったので…

(1)サイズ

1)ダッチオーブン(19cm)

サイズ:巾24.5cm×奥行20.5cm×高さ10.7cm
    内径 19cm
重量 :約3kg
税込み:1,490円

2)ダッチオーブン(24cm)

サイズ:巾29.5cm×奥行25.5cm×高さ14.4cm
    内径 24cm
重量 :約5.36kg
税込み:2,490円


両方とも 購入してから 1年保証です。
なにを保証してくれるんでしょうか?


次回は シーズニングのレポートを書きたいと思います。

2018年12月19日水曜日

ネイチャーストーブの自作(2)

1.ネイチャーストーブの自作

今回は写真が多くなりますが、私が作成したネイチャーストーブ1号の紹介をしたいと思います。

(1)部品の紹介

1)全てのパーツ

左上から順に
①まとめ用+その他に使うトレー …1枚
②ステンレス製 網         …1枚
③薪用ステンレス製のゴトク 1個  …1枚
④底板               …1枚
⑤ストーブ用 ゴトク        …一組
⑥脚部になる側壁          …2枚
⑦二次燃焼用 内壁         …2枚
⑧二次燃焼用 外壁         …2枚
材料は基本的に『セリア』さんで購入しました。
全部で百均のトレーを9枚、ステンレストレー用網 1枚、+コーナンで購入したステンレスの網 1枚
大体1,500円くらいですかね。
買った方が安かったかも…

2)重ねてまとめると

まとめるとこんな感じです。
大きさはA4用紙位です。
厚みは大体1.5cmぐらいです。
いずれは適当な袋に入れて携帯する予定です。
重さはちょうど 1kg
以外と重いかな?

でもリュックの中に板状にして入りますので、場所は取らないと思います。
あくまでも携帯性が高いものを狙いました。

3)設計時のポイント

①二次燃焼のために、空気の加温室をどのように作るのか、また、加熱された空気をどのように供給できるようにするかを考えて設計しました。
②キャンプ地では部品等を無くすと大変ですので、クリップなどの使用は極力控えるようにするため、穴をあけての組み合わせ方式としました。

切ったり、曲げたりしてますが、なるべく強度が落ちないようにしています。
 ※ダッチオーブンも乗せれます。

(2)組み立て

ねじ・クリップ等は使用せず全部組み立て方式です。

1)側壁と内壁を組み合わせます。

材料④底板⑥脚部になる側壁⑦二次燃焼用 内壁を組み合わせます。
二次燃焼用酸素の供給穴が開いているのがわかります。

2)外壁を組み合わせます。

材料⑧二次燃焼用 外壁を組み合わせます。
下に空気の吸入穴が見えます。

1.5)内壁と外壁を合わせた感じ


トレー部分の凹凸を形状を利用して二次燃焼用の空気を温める加熱室を作ります。
又、煙突効果により燃焼部分の薪が燃える構造となっています。
底には③薪用のゴトクを引くことで薪に酸素が供給される様にしています。

3)ゴトクの組み合わせ

⑤ストーブ用 ゴトクを組み合わせます。

これで一応完成形です。
ゴトクの上に②ステンレス製網 を引くと 肉を焼けたりできます。

又、このゴトクの上に①まとめ用+その他に使うトレーを設置して 鉄板焼きにするのも手です。

(3)強度

ゴトクの上にダッチオーブン(中に水入り)を乗せてもまったく問題ありません。


上に乗せたのは、今回購入したてのニトリのダッチオーブン(内寸24㎝)です。
重量は 約5.36kg + 水
薪を燃やして燃焼熱での変形ってあるのかな?
この点だけが少し心配です。

=ニトリダッチオーブンのスペック=

①重量 約5.36㎏
②大きさ 巾29.5㎝×奥行25.5㎝×高さ14.4
③1年の保証付き ってどんな保証なんでしょうか?
 一点づつ手作りのため、大きさ・重さにバラつきがあるらしいです。 
底に足がないタイプのため、家庭用のガスコンロでも使用できます。


ネイチャーストーブの燃焼実験はこちら






2018年12月15日土曜日

名もなきオイルランタンの修理(2)と点灯式

1.ホヤの修理

(1)硝子を削る

硝子は綺麗に割れているので、隙間は全くありません、この状態で銅テープを巻いたりしてもはまりませんので、硝子をいったん削ります。
メンドクサイし破片が怖かったけど、ダイヤモンドやすりでギコギコ少しずつ削ります。

(2)銅テープを巻く

銅テープを破片の一周以上巻ける長さに切ります。
次に、巾が18㎜で少し大きいので、5mm~8mmほどカットします。
銅テープ自体は非常に薄かったので、強引にステンレスのはさみでカットしました。
刃が痛む可能性がありますので、皆さんはきちんと金属切りはさみでカットしてください。

今回私が買った銅テープは粘着面がありましたので、比較的楽にまくことができたと思います。
同様にホヤ本体も銅テープで断面を覆います。

(3)組み合わせる

ホヤ自体が立体的のため、ステンドグラスの様に机に置いてのはんだ作業ができません。
そのため、ホヤ本体とガラス片の裏側に紙粘土を利用して仮止めします。
紙粘土ですが粘土なのでおそらくは”はんだ”の熱にも耐える事ができると思います。


組み合わせてみましたが、自分で想像していた以上に削りすぎたようです。隙間の紙粘土がめちゃくちゃ見えています。
こんなに隙間が大きくて”はんだ”をうまく溶かして埋める事ができるか、少し心配です。

(4)”はんだ”作業

”はんだ”ゴテに電気を通して温めます。そして銅の部分も”はんだ”がくっつきやすい様に温めます。
ステンドグラスを作る際に銅テープが選択された理由は多分、
1)熱電動が良い=あたたまりやすい。
2)やわらかいから硝子に巻きやすい。
からなんだろうなー と、思いながら、”はんだ”ゴテで悪戦苦闘する事約30分
何とか、くっつける事ができました。


紙粘土もはんだの熱で熱くなったため、粘土の水分が蒸発して、ホヤの内面に水滴となってついています。
”はんだ”が冷めると当然ですが、がっちり固定されています。

(5)”はんだ”の融点

ここで、ふと一番肝心な事に気が付きました。
今、直しているのは、ホヤですが、当然使用する際には、火をつけます。
火がそばにあるので、熱くなります。
あれ?火をつけたら”はんだ”って溶けない?
”はんだ”の融点ってそもそも何度なんでしょうか?

1)”はんだ”の融点

Sn(錫)100%だと 融点は232℃
Pb(鉛)100%だと 融点は327℃
ところが、Sn(錫)63%とPb(鉛)37%の割合でまぜた”共晶はんだ”だと 融点は183℃
と融点が下がります。
不思議です。
最近では鉛フリーの”はんだ”が世にでており、
こちらは、Sn(錫)ーAg(銀)3%⁻Cu(銅)0.5%で出来ています。
こちらの融点は約220℃ です。

なので、今使用している”はんだ”が鉛の”共晶はんだ”だと183℃、鉛フリーの”はんだ”だと約220℃。
でも手元にある”はんだ”は昔に買ったものなので、どちらかわかりません。
ちょっと微妙な温度帯です。

2)熱と膨張と予防策

熱を少しでも予防するため、に金属面に紙粘土を張り付けてみました。
又、温度といえば、熱膨張の違いを考慮する事を忘れていました。
膨張の力でガラスが パリーンと行くかもしれません。



銅が見えた方が、かっこいいんですが、背に腹はかえれませんので、これで我慢します。
一日乾燥させてから、点灯試験です。

2.名もなきオイルランタンの点灯式と明るさ検証

(1)灯油を入れる

灯油をいれて約30分の間、置いておきます。
芯に灯油が完全に回ったと思われるまで、待ってから火をつけます。

(2)点灯式

火をつけて、ホヤをかぶせます。
煤がでまくりです。
芯の先がけば立っているので、調整ねじを回しても下がりません。
なので、しばらく芯の先が燃えるまであきらめて、煤がでなくなるまで待ちます。
最終的には、約1~2㎜程芯がでたぐらいで煤がでなくなりました。
”はんだ”はなんとかもってくれているようです。

3.暗くなってからの明るさ検証

前回と同様に回りが暗くなってから、明るさ検証です。

(1)名もなきオイルランタン



中国製のハリケーンランタンよりも暗い感じです。
中国製ハリケーンランタンの点灯式の記事はこちら

明りの色はハリケーンランタンよりもより赤っぽい色です。
植木鉢の枝も葉もよく見えません。
手元だけを照らす感じです。
手を上にかざしてもあまり熱くありません。
12月の冷気に負けてしまっています。
やっぱり光量と熱量が比例しているのでしょうか。

本当に手元を照らす事だけを目的としたランタンとして割り切って使用したいと思います。



つぎは、ランタンケースでもつくろうかな?








2018年12月13日木曜日

名もなきオイルランタンの修理(1)

1.ランタンホヤ(火屋)の修理

(1)硝子製のホヤの修理

実家からゆずり受けた名もなきオイルランタンですが、ホヤが割れています。
昔私が、使わない事を前提として、接着剤等で仮修復した記憶が蘇ってきました。


(2)接着剤

まずはこの割れを直さないといけません。
普通の接着剤では硝子同士はくっつかないので直せません。
火をつけた場合高温なので、おそらくは接着面がもたないと思います。

硝子同士をくっつける接着剤を色々と調べました。

1)有機系

最近では紫外線硬化の接着剤もあるようですが、有機系樹脂のようです。
有機系の接着剤では熱にもたない様に思います。

2)無機系

無機系の接着剤の中にはガラス同士をくっつけるようなものが有りますが、乾燥工程90度で1時間とか、硬化させるのに150度とか、扱いが難しすぎる感じがします。
値段も 3,000円とかなり高額で接着剤にかける値段では無い感じです。
硝子の火屋をネットで探した方が安いかもしれません。
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【耐熱性無機接着剤アロンセラミック】

一液加熱硬化型の耐熱性無機接着剤です。
150℃で加熱硬化し1200~1300℃の高温に耐えます。
金属・セラミックス・ガラス・石英・カーボンなどに対して高温下でも強い接着強度を持っています。
耐熱・耐油・耐薬品性に優れています。
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ただし、耐熱温度帯は理想的なのですが…

(3)ステンドグラス

硝子同士をくっつけるといえば、私の中ではステンドグラスが思い浮かびあがりました。
早速調べてみます。

1)ステンドグラスの原理

ステンドグラスとは、任意の形状に切り取った硝子を”はんだ”でくっつけて様々な柄や絵を作り上げる行為です。
教会の窓ガラスなんかが有名ですね。
でも、硝子同士は”はんだ”ではくっつきません。
そこで、
①硝子の外周に銅テープで巻く。
②銅と銅を”はんだ”でくっつける。
③結果として硝子がくっついたように見える
以上の様です。
そうか、だからステンドグラスは縁取りされているんか。

”はんだ”は手元にあるし、銅テープが手に入ればできるかな?
って感じなので早速 ネット上で銅テープの取り扱いを調べてみます。

2)材料の入手

銅テープについて調査をするとネット上では安いもので600円~+送料といった感じで大体1,000円以上はするようです。
1,000円がコストとして掛かってきますが、今回の用途のみでの使用と考えると、少し、二の足を踏んでしまう価格帯です。
今後もステンドグラスにはまって使うのであれば、それでも良いかもしれませんが、おそらくは、そうならないと思います。

なので、さらにネット上で銅テープの事を調べていると興味深い情報を入手しました。

『百均のダイソーに 銅のテープが売っている』
用途 … ナメクジ駆除用に銅テープが効く らしいです。

早速近所のダイソーの園芸コーナーに行きましたが、残念 ありません。
他の百均や、他のダイソーの店舗もみて回りましたが、有りませんでした。
おそらくは梅雨の時期にでまわるものなのでしょう。
もしくは、銅が値上がりして百均では価格が合わなくなったか?

ただし、園芸コーナーで販売している可能性がる事がわかりましたので、早速近所のコーナンや、ロイヤルホームセンターの園芸ゾーンを見て回りました。
が、やはり季節はずれなのか、売っていません。
やはりネットで買わなければならないのか…。
しかし、3件目のコーナンの園芸コーナーでついに見つけました。


【ナメ駆除テープ 渡辺泰株式会社】
銅イオンが効く。長さ1m。巾18mm。
値段 150円

このテープを利用しての、ステンドグラス作戦でランタンのホヤを直してみたいと思います。
無事に直す事ができるか、正直ドキドキです。



2018年12月9日日曜日

ネイチャーストーブの自作(1)

1.ネイチャーストーブの自作

・煙突効果
 ・二次燃焼
の事を自分なりに理解し、携帯できるネイチャーストーブネット上の先人を参考にして
自作使用とおもいました。
条件は以下とします。
①二次燃焼(クリーンバーン方式)すること
②携帯性を考慮し、組み立て式にする。
 その際、リュックの中での場所を取らないように円柱とせず、板状のものを組み合わせる組み立て式にする。
③材料は安価に抑えるため、メイン材料は百均で購入する。(ステンレストレーがメイン)

とします。

(1)二次燃焼にこだわる理由

1)木を燃やし尽くすため。

薪を利用する以上、灰が発生するのは仕方がありません。
しかし、燃え残りや炭の状態で時間切れになり、その状態で自然に帰す事(穴を掘って処理しますが)を極力避けたいと思っています。
クリーンバーン方式での二次燃焼を行う事で、火力を得ると同時に、自然の力を借りて強制的に酸素の供給を行う事で、材料を燃やし尽くす事を求め効率的にいきます。
ここでの効率とは
①使用する薪の量を減らす事ができる。
 →薪を集める時間を減らす事ができる。
 →灰の量を減らす事で処理(穴堀)の時間を減らす事ができる。
 →火勢が上がるので、湯等を沸かす時間を短くすることができる。

と時間の節約を図る事ができると考えています。
普段仕事でも効率を求められてセコセコ頑張っていますが、効率を上げてもさらなる仕事を振られるだけで疲労困憊です。
でも、キャンプの間で時間を節約できると、その生み出した時間で
ポケーっとと鳥の鳴き声を聞いてリラックスしたり、
ブッシュクラフトで楽しむ時間を過ごしたりする事ができます。

2)コッヘルとかにつく煤の量をすこしでも減らす

二次燃焼を行う事で 少しでもC(炭素)を使用(熱をもらってCO2を増やす)する事で燃焼ガスの中のC(炭素)量を減らします。
すると、コッヘルに付着する煤の量が減る(はず)と思います。

私は、煤の頑固な付着を少しでも減らすためにステンレス製のコッヘルを使用していますが、やっぱり洗うのってメンドクサイんです。洗うのに時間がかかるし、
しまったときに他のものに付着しない様に気を遣うし。
※使う前には 石鹸や洗剤等で事前にコーティングをすると煤が比較的簡単に取れるんですけどね。

なら、ガスストーブとかを使用すりゃいいんですけど、それだけじゃ味気ないですから。
やっぱりキャンプに来たのなら、薪も燃やして、オレンジの炎を見たいじゃないですか。

※=私見=※

二次燃焼が発生するストーブを利用している方の写真をネットで見かける事がありますが、薪が酸素供給の穴を超えている方がおられますよね。あれって、酸素供給の上で燃えている部分は一次燃焼のはずだから煤が発生して、コッヘルに煤が付くと思います。
多分。
煤の発生を抑えたい=効率的な燃焼を求めたいなら、
①薪の高さは酸素供給の下までを意識する。
 (全部二次燃焼になるようにする)
②少しでも酸素不足を減らすために、薪を多く入れ過ぎない。
 (未燃焼の薪がある=ストーブ内の温度が下がる)
③水分が多い薪を使用しない。
 (水分って蒸発するとき、気化熱の効果で薪等の温度は下がります。=ストーブ内の温度が下がる)
これらの事を意識した方がよいかと思います。


(2)ネイチャーストーブの作成

1)ネイチャーストーブ1号

でこれらを意識して、『ネイチャーストーブ1号』を夏に作っちゃいました。
組み立て前(ゴトク無)
組み立て後(ゴトク有)

2)燃焼実験

一度燃焼実験をしたところ、
左右からの空気が供給されて、炎は中央だけで吹きあがっていました。
これで無事に二次燃焼しているのか微妙な感じです。
薪の量?熱量が足りないのか?
少ない薪の量(小枝数本のレベル)で意外と火が大きかったので、少しびっくりです。

この時はまだ燃焼実験の段階でしたので、上のゴトクを作ってなかったし、コッヘル忘れちゃったから湯をわかしませんでしたのでどれだけ煤が発生したか、火力等も不明です。
下の空間に手を入れましたが、熱くなく、地面への放熱も抑えられている様です。

燃焼実験

その後、今年の夏に義理兄家族とキャンプにいってデビューさせました。
この時、ゴトク無しで上にステンレストレーを置いてそのうえで燻製のチップをいぶしたのですが、
①普通の薪の量だと、効率が良すぎて火勢が強すぎる。
②火を小さくしようとする=薪の量を減らす。→すぐに燃え尽きる。
の悪循環
ただし、火力が強い事自体は理解する事ができました。 
※この時も 燻製をつくるのに必死で、お湯が何分で沸くか実験できませんでした。

次回のキャンプでは
ダッジオーブン等をおいて調理してみたいと思います。

今回の『ネイチャーストーブ1号』の
作り方や構造は今後おいおいアップしていきたいと思います。


2018年12月8日土曜日

キャンプで使用するネイチャーストーブについて(2)二次燃焼について

1.二次燃焼って?

二次燃焼って最近よく聞くフレーズです。
二次燃焼のストーブが高性能の証の様にもささやかれています。

単純に説明をすると、
①普通に燃えているのが一次燃焼。
②この炎の中の燃えカスをさらに燃やす
これが二次燃焼です。
けど燃えカスってなに?さらに燃やすってどうゆう事?って感じです。

(1)燃焼のおさらい

燃焼とは
①可燃物
②酸素
③熱
が組み合わさって 酸化する事です。
炎を伴えば 有炎燃焼、無ければ 無炎燃焼(線香とか) です。

(2)ちょっぴり化学的に説明すると

①可燃物(薪=木、ガソリン、ガス、アルコール)ですが
これらを元素記号であらわすと ほぼC(炭素)、H(水素)、O(酸素)
これらに以外では微量のN(窒素)、P(リン)、S(硫黄)なんかで出来ています。
これらが複雑に絡み合って(分子結合して)、木(セルロース)とか、ガソリンとか、ガスやアルコールが形成されています。
※有機高分子ですね。

で、一般的にモノが燃えるときは、これらは個体や液体のままではなく、熱により気体化しやすいものからどんどん気化して可燃性のガスになります。
この可燃性ガスに②酸素が組み合わさり、③熱エネルギーによって
分子が切り離され、激しくぶつかったりして、結合が変わったりしちゃいます。
乱暴に言ってしまうと、これが燃焼状態(気体の酸化)です。

なので C(炭素)やH(水素)やその他(窒素とか硫黄)にO(酸素)が結合する事
で、ものが燃えると CO2(二酸化炭素)や (気化した)水分(H2O)やNOxなどが生まれたりします。

この時、比較的低温で気体化しやすいものが、先に酸素と結びついて燃焼しますが、一部の物質は可燃性ガスが燃え残ってしまいます。
理由としては、酸素が足りなかったり、温度が低かったりと考えられます。
※なお、可燃性ガスのうち 黒くなるのもののメインは煤でC(炭素)です。
 なので黒いのです。

(3)二次燃焼

二次燃焼とはこの、燃え残った(燃えにくかった)可燃性ガスを再度燃焼させることをさします。
二次燃焼にも方式があり、

1)触媒方式

触媒(キャタリティック・コンバスター)を利用してガスを再燃焼させる。

2)クリーンバーン方式

別空間で高温に予熱した空気(酸素)を、新たに炎を供給して再燃焼させる。
があります。
両者ともさらに、通常燃え残る煤などを燃やす事で、結果として効率的な燃焼となるのです。
 ※ロケットストーブも非常に効果的な燃焼ですが、ちょっと理論が異なります。

なお、クリーンバーン方式でなくても、炎の回りには空気があるから勝手に二次燃焼するんじゃないの?って思われるかもしれません。
しかし、回りの空気は気温と同じなので炎や未燃焼ガスに比べると低温です。
なので、せっかく高温となったガスに冷たい空気をぶつけることで低温になってしまい、結果として二次燃焼が発生しにくくなってしまうのです。
なのでわざわざ、別空間で高温にする必要性があるのです。

1)触媒方式は非常に高価(材料にプラチナを使う)で一部の高価な薪ストーブなんかにもついています。※高級車のマフラーにも 触媒としてプラチナが使用されているのもあるようです。
キャンプレベルであれば2)クリーンバーン方式を採用しての二次燃焼がメインになるかと思います。

2.なぜ調べたか

でなぜ、このようなことを調べたまとめたのかとゆうと
1.煙突効果
2.二次燃焼
を自分なりに解釈して手軽に携帯可能な二次燃焼のネイチャーストーブを作って見たいと思います。
材料はお金をかけない為に、百均で販売しているものを利用します。
 ※具体的には ステンレストレーを複数枚。
  


2018年12月4日火曜日

キャンプで使用するネイチャーストーブについて(1)燃焼と煙突効果

1.ネイチャーストーブについて

ホーボーストーブや、ウッドストーブとも呼ばれていますね。
ちなみに”ホーボー(Hobo)”の意味は 19~20世紀の初頭にかけて、アメリカ各地を渡り歩いた渡り鳥労働者の事をいいます。
なので、ホーボーストーブとは、渡り歩く際に使用した簡易的な釜戸の事なんですね。

(1)直火対策

野外で火を使う際に、直火を避けるにはBBQグリルや、立ち釜戸、ファイヤースタンド、などの焚火台の利用が必要な所が増えています。
キャンプ場でなくても、火を熾す度に直火を避けるために、毎回立ち釜戸を作るわけにはいきませんので、なんらかの対策が必要です。
キャンプ地への移動手段が徒歩などで行くのであれば軽く携帯性の高いものが良いのですが、ユニフレームの『ファイヤスタンド』タイプのメッシュ構造タイプだと、焚火はできますが、調理がしずらいので、コッヘルなどをきちんと置けるストーブ系が必要かなと実感しました。

(2)ネイチャーストーブ

ネイチャーストーブで有名なのは、『ソロストーブ』ですね。
携帯性に優れており、ストーブの構造から、
1)煙突効果により気流の流れを作る事
2)釜自体が二重構造になっており、二次燃焼を起こす事
で効率的な燃焼が発生し、少ない燃料(燃料を短時間で効率的に燃やし尽くす)で大きな火力が発生し、空気の循環で薪が最後まで燃え、炭になりやすい様にできています。

ソロストーブの構造についてはホームページで説明されていますが、この煙突効果と二次燃焼を見事に掛け合わせており、本当によくできていると思います。

現在ほかの会社でも、ソロストーブの様に円形の筒状の二次燃焼ストーブや
板状の金属を組み合わせ立体化したストーブ(こちらは煙突効果を利用した一次燃焼)
などが巷に売られていますね。
でも円形状のストーブってザックの中で場所を取りそうで 二の足をふんでしまいます。
又、板状は火力が弱そうだし、大量の煤がコッヘルに付着しそうです。
正直 悩んでしまいます。


2.燃焼ってなに?

(1)そもそもモノが燃えるとはいったい何?

燃焼とは、可燃物が空気中又は酸素中で光や熱の発生を伴いながら、比較的激しく酸素と反応する科学反応の事。キャンパーにとって一番わかりやすいのは、『気体の燃焼現象』の事を『火』や『炎』と呼びます。

(2)火には三要素が必要です。

①可燃物
 ②酸素
 ③熱(火花)
ですね。
キャンパーにとってわかりやすいのは
 ①薪・ガソリン・ガス・アルコールランプ
 ②空気=うちわであおいだり、焚火棒を使って 酸素を供給しますね
 ③最初はマッチ・ライターなどの種となる熱源です。
ですね。

3.煙突効果(ドラフト効果)って?

(1)煙突効果の一連の流れ

①空気は温度が高いほど密度が低くなります。
②密度が(回りより)低くなる=軽くなると上昇します。
③空気が上昇すると、その場所の圧力が下がります。
④圧力が下がるとそこに新たな空気(酸素がたっぷり)が入り込みます。
⑤新たな空気(酸素)を取り込んで炎がさらに燃え上がります。
⑥空気が温まります。
①に戻ります。
これが自然と繰り返えされ、自動的に酸素が供給され続けます。
一生懸命扇ぐ必要がなくなります。


4.二次燃焼って?

これはまた今度記載します。










2018年12月3日月曜日

中国製ハリケーンランタンの点灯式

1.灯油の購入

手に入れたヤザワの燃料携帯缶をもって、近所のガソリンスタンドで早速灯油を 500㎖購入してきました。


店員さんに、「灯油を買いたいのですが」と、恐る恐るこの携帯缶を手渡しすると、
最初はおどろかれましたが、表示を読んでくれて、「大丈夫ですね」と快く注いでくれました。
値段はたったの 50円
店員さん、本当に申し訳ない。
と心の中でつぶやきました。
おつりをもらった時に 店員さんから、一言、
「中身灯油なんで、ガソリンの表示を隠しておいてくださいね。」
っていわれました。
確かに、この点は対応が必要かもしれません。
上にテプラで覆う等対応を考えます。
(当面は自分が使うので間違う事はありませんが)

(1)燃費について

フェアーハンドのオイルランタンでは
200㎖で20時間くらいもつことの事です。
ってことで、今回500㎖の灯油を購入しましたので、50時間くらいもちます。
ん~、キャンプで実際使うのは4~5時間なので、次買うのは相当先になります。

2.点灯式

まずは、昼に玄関の扉をしめて若干薄暗い中で点灯実験を行います。
初めてですので、一応バケツに水も準備。周りには燃えるものは置かずに試します。

(1)灯油を入れる

灯油を入れて約30分の間、置いておきます。
芯に灯油が完全に回ったと思われるまで、待ってから火をつけます。

(2)着火

火を付けやすいように芯を1~1.5㎝程出し、ライターで火をつけます。
雰囲気を楽しむのであればマッチの方がよかったかな。


大きな火が付きましたが、同時に上からモクモクと煤がでてきました。
芯の高さの調整が必要です。

(3)芯の調整

煤の出具合をみながら、芯の調整を行います。


最終的には、芯は1~2㎜位だした所が一番煤も出ず、安定した感じとなりました。
匂いは懐かしい灯油ストーブの匂いです。
きちんと調整していれば、私は気にならないレベルです。
(個人差があるので、こればっかりは皆さんが試してもらうしかありません)

もう少し芯を出して光量を上げても良かったかもしれませんが、大体の感じをつかんだところいったん終了します。

3.暗くなってからの明るさ検証

(1)Bruno LEDランタン

我が家には 『Bruno LEDランタン』があります。

1)大きさ

横16㎝×奥行11.5㎝×高さ27㎝

2)電池

単一×2個

3)特徴

LEDライト 15灯。燃料入のつまみが、照度調整になっていて明るさの調整が可能です。又、一応ホヤを上にあげるギミックがついています。

値段は 約2,000円です。
よくできた作りで 本物にみえます。
多色展開していますので、家のインテリアにも使えますし、非常用にも使用できると思います。
ただし電池は単一です。最近単一を家に常備している方は減っていると思いますので、この点だけは注意が必要です。
個人的には単三電池 4~6個の方が使い勝手が良いかなと思います。

4)大きさ比較


中国製ハリケーンランタンより少し大きめです。

(2)日が暮れてからの明るさ検証

太陽が地平線に隠れて、辺りが暗くなってから、外にでてランタンの明るさの比較です。
道路を歩く人の視線が若干気になりますが、比較試験に集中します。

1)Bruno LEDランタン

まずは、Bruno LEDランタンからです。


LEDの青白い明りが辺りを照らしています。
植木鉢の上の枝も葉もくっきりと見ることができます。
夜になるとより、LEDの発行が強く、目に焼き付く感じがあります。
ホヤに何か曇りガラスのような加工をした方が良いかもしれません。
キャンプで使用する場合、メインランタンにはちょっと物足りないくらいかな、でも、ある程度の範囲は任せられるって感じです。

2)中国製ハリケーンランタン

次にハリケーンオイルランタンです。


灯油の若干オレンジの明りが辺りを照らしています。
植木鉢の上の枝や葉は見えづらい光量ですが、やさしい感じの明りです。
風が吹くと若干光が揺れますが、私はこの雰囲気、好きですね。
キャンプで使用するなら、個人の手元を照らすレベルと思いますが、目に優しいのでそばに置いても問題ないかなって感じです。
当然灯油を燃やしているので、熱を感じます。
ですので、夏はちょっと熱いかもしれません。




次は、名もなきオイルランタンのメンテナンスを使用と思います。
ホヤが割れているので、まずはこの修繕から対応が必要です。






2018年12月1日土曜日

キャンプでの薪作り

1.薪を作るには 切る?割る?

焚火を楽しむには薪を準備する必要性があります。
薪を作るには、『道具』を使用して、『木』を適度な大きさに”カット”して『薪』を作ります。

木を”カット”する。
”カットする”には二つの意味があります。
(1)『適当な長さ』にカットする
(2)『適当な太さ』にカットする

(1)『適当な長さ』にカットする

1)カットの内容

釜戸やストーブに使用できる、適当な長さにカットする。
=適当な長さに”切る”。
木を”切る”道具として一番適しているのは、ノコギリだと思います。

漫画の世界の様にナイフや刀等で木を横側にスパッと切る事は初心者には無理です。
万が一切れたとしても、木が細くて折れたのか、たまたまと思った方が良いと思います。
ナイフ・鉈・斧で横側に”切る”には、刃を何度も木に当てて、徐々に削って、削る事を繰り返す事でが結果として”切る”こととなります。
 ※ここでの鉈は 両刃の鉈としてください。

ノコギリは、小さな刃が、木を削って、削って、削る事で”切る”ことができます。
アウトドアで木を切る場合、刃断面の仕上げを気にする必要性は有りませんので、刃は大きく粗くても問題ないと思います。逆にハードに使う事が多いことから耐久性が必要です。

2)購入するなら

アウトドアでの使用を前提に購入する場合、
①刃は伐採用
②形状は折り畳み式
のノコギリがおすすめです。
刃は長い方が、一度のストロークで多く切る事ができますが、刃が長いと逆に携帯性が落ちます。
又、折り畳みの形状で刃が長いと当然持ちての部分も長くなります。
持ちての部分もある程度長い方が両手で持って切れるので楽かもしれませんが、やっぱり携帯性を考えると…。
このあたりは、自分のキャンプスタイルに合わせて選んでいただければ良いと思います。

(2)『適当な太さ』にカットする

1)カットの内容

適当な長さに切った木を火勢に合わせて太さを調整します。
最初に火をつける時の細い枝(精々割りばしサイズ)の太さに始まり、最終的には腕位の太さといった使い易い太さにカットします。
=適当な太さに”割る・裂く”

この時”割る・裂く”のは木の繊維に沿って”割る・裂く”事となります。
木の繊維方向に楔を打ち込んで割”る・裂く”事となります。
木を”割る”道具として適しているのは、一般的には鉈や斧といった金属の厚刃で、ある程度重量のあるの道具です。
これらの道具はあくまでも、適当な長さに切ったものを、割る・裂く時に使用します。
割る・裂くための道具ですので、刃物ではありますが、切れ味は無くても問題ありません。

2)使うコツ

極端にいえば、木に食い込むだけの刃があれば問題ありません。
鉈や、斧を木に食い込ませて一緒にたたきつければ、簡単に割る事ができます。
※刃があってある程度切れ味がある方が、鉈などで藪を払うときには便利ですが…
又、鉈や斧はある程度の重量がある方が木を割るときには楽に作業ができます。
無理に力を入れてスピードで割るのではなく、質量の力で割るイメージをもって道具を扱うと簡単に割れますし、疲労もたまりません。

2.結局必要な道具は…

なので、キャンプで薪を扱うには、”ノコギリ”と”鉈・斧”があれば使用する薪の太さによって火の調整を行う事ができます。

薪を、その辺の野山から調達するなら、鉈や斧にお世話になるほどの太さの木ってあんまり集めません。こんな時では 優先順位は①ノコギリ、②”鉈・斧”になります。

逆に、キャンプ場等で薪を販売している所では、何故か理不尽な太さの薪を売りつけてくるキャンプ場などを見かけた事があります。
これは自分で細いものを作れとゆうことなのでしょうか?
道具があれば良いのですが…。
こんな所では、優先順位は①”鉈・斧”、②ノコギリの順になります。
自分がどのようなキャンプ場に行き、どの様に、薪を調達するのかによってメインに使用する道具が変わってきます。
結論としては、携帯性のよい道具を両方持っていけば良いだけですが…。

3.薪割でのナイフの出番は?

(1)ナイフで出来ること

さて、ブッシュクラフトでは、薪割の時にナイフの出番ですが、
①フェザースティックを作る際に使う
②バトニングのテクニックを使って ナイフで薪を割る
です。
実際、私は鉈や斧はもっていません。
キャンプの時などは、刃厚が約5㎜のシースナイフ(握る部分と刃の部分が一体構造になっていて堅牢な作り)を使用しています。
これで、
①フェザースティックを作り、
②その変に転がっている木でバトニングして薪を割ったりしています。
又、ナイフで割れない(裂けない)強さの薪の場合、ナイフで出来た割れ目に形の良い木や石を入れて『楔(くさび)』として用い木の棒で叩いて割ったりもします。

横道にそれますが、アウトドアでは道具を一つの用途にとらわれ過ぎてはいけないと思います。
なんでも道具になります。
発想次第でアウトドアはより楽しいものとなります。
逆にアウトドアライフは既成概念にとらわれず、発想を楽しむものだと思います。

4.木元竹裏(木本竹裏?)

木や竹を割る際に 裂け易い方向性がある事はご存知でしょうか?
これを説明する言葉が、『木元竹裏』とカブスカウト(ボーイスカウトの前段小学校低学年くらいの年齢)の時に習いました。

(1)木

根本の方から刃を入れると 繊維の関係で割りやすい(裂けやすい)

(2)竹

裏(穂先)の方から刃を入れると 繊維の関係で割り易い(裂けやすい)

のです。
こればかりは、実際に体験していただかないと 理解できないと思います。
ですが、本当に割る際での粘りが違います。
特に非力な子供や女子では薪割に対する印象が大幅に変わってくると思います。

この格言の通りに木を割ってみると、
木は簡単に、刃が入り割れるし、
特に竹を割る際には繊維に沿って 一直線に簡単に”パカン”てわれます。
破片も飛びにくくなるし、竹ではささくれず、とげも刺さりにくくなります。


2.薪割でのナイフの使用方法(バトニングテクニック)や、3.木元竹裏については、別の時により詳しくまとめてみたいなと思います。






2018年11月29日木曜日

キャンプグッズ ”火吹き棒”を百均グッズで作ってみた。

1.火吹き棒について

WEBで焚火の事や、関連のキャンプグッズを色々調べていると最近では『火吹き棒』も売っているのを知りました。
ボーイスカウトの時は、竹の節に穴をあけてみたり、廃棄寸前のポールを利用したりしていましたが…
今、この時代には色々売っているみたいです。
①ふいご式
②電動式、
③口で拭くタイプと色々と出てきますが、
そんな中、百均グッズでも作れるとの情報を発見しました。
色々確認してみると

『自撮り棒』や、昔先生が黒板を指していた『指示棒』、『マグネット付き指示棒』狭いところに落とした金属を拾うやつを材料として、色々と作っているようです。

なので早速、近所のダイソーで『指示棒』を購入してきました。
素材は『ステンレス鋼』と記載していますの素材についてはステンレスである事を信じてみます。


2.火吹き棒の作成工程

(1)工程1.先端を削る。

ネット上の先人達は、ニッパや、ペンチ等で先を切り取ったりしていますが、先を切り取ってしまうと、短くする際に押し込んで取れなくなってしまう危険性があるので私は先をダイヤモンドやすりで削ります。

丹念にけずります。

(2)工程2.削り度合いのチェック①

凹みのようなものが見えますが、もう少し削ってみます。

(3)工程3.削り度合いのチェック②



そろそろ簡単に貫通しそうです。

(4)工程4.穴の貫通作業



先がとがったダイヤモンドやすりで”グリグリ”と穴を拡張させます。
無事に貫通させる事ができました。

(5)工程5.完成



後ろのクリップ部分はねじ式なので、回せばはずれます。
次回の焚火の時にこの火吹き棒で試してみます。


3.火吹き棒を自作してみて

自撮り棒の伸縮自在棒の方が、今回材料に使用した指示棒より太くて吹くのが楽だったかもしれません。
でも、昔ボーイスカウトの時に作って実際に試した火吹き棒では
 吹いた先の穴が小さい”竹の節に釘で穴をあけたモノ”の方が吹くのはしんどかったですが、、”廃棄寸前のポール”を利用した穴が大きく吹くのが楽だったものより、よりピンポイントで、火勢が上がった記憶があります。
コストは100円ですので、自撮り棒を材料にして火吹き棒を作り一度比較してみたいと思います。


2018年11月27日火曜日

キャンプで使用するロープ結びは?覚えると野外遊びの幅が広がります。

1.野外活動とロープ結び

(1)私とロープ結びとの関わり

先日実家に帰った時に面白い本を見つけました。

1)発行元

財団法人 ボーイスカウト日本連盟 が発行
『ロープむすび』です。
昭和49年8月1日初版発行
昭和57年4月20日第19版
(子供の頃ボーイスカウトに在籍しており当時購入した書籍です。)
約45年程前の発行物にて、第19版、当日の価格で『160円』
当時は消費税などありませんでしたので、160円丁度となります。
表紙はボーイスカウトの結びの象徴でもある”えび結び”です。

今では似たような本が、ネット上では大体1,000円前後で販売されていますので、
大体5~6倍前後の物価高です。

最近のロープ結びの本の中身を見たことはありませんが、
ロープ結びは時代で変わる事はありませんので、今でも当然通用する内容だと思います。
久しぶりに内容や結び方を確認しましたが、結び方を含め内容も結び方も大体は覚えていました。
又、当時も今でもこの時学んだ結びを手が覚えており、野外活動・キャンプや、家でも使用しています。

(2)緊急時でのロープ結び

1)昔の記憶

この本を読み返すにあたり、私の記憶の中に、この本の中の一部にナイアガラの滝の逸話がありました。
【セントローレンス川の観光船が転覆し、流された人々を岸や橋から救助の為に複数のロープで救助を試みたが、多くの方がロープを手にするも、助かったのは一部の人のみであり、その人は通りがかったボーイスカウトが投げたロープ:エンドに小さな留め結びがあるので引っ掛かり持ちやすい。を掴んだ人は助かった。】

確か、この本に記載されているのでは?と思ってい確認するとこの本に記事が記載されていました。

2)子供心に与えたインパクト

この内容を読んだ私は、子供心に恐怖心を感じ、ロープ結びを真剣に覚えました。
なぜなら、私が子供の頃、当時大きなホテル火災がニュースになっており、
①火事になったら、何がロープの代わりになるのか、
②どうやってロープを使って降りるのか
③結び目がなければ、ロープを伝って降りるのはできない(手で伝う場合、滑ると摩擦熱で握り続けることでができない)ので連続で結び目や輪っかを作る方法は

などを、この本を読んで学び、色々想像し、備えた事を今でも覚えています。

(3)釣りとテグス結び

子供の頃友達同士で魚釣りにも行っていました。
その当時の友人が仕掛けを自分で作るレベルでした。
私も影響を受けて、私も『針』と『テグス』を別に買って(自分で作った方が安いので)仕掛けを作っていました。
釣り糸に使うテグスは正しく結ばないと簡単にすり抜けてしまいます。
これが紐を結ぶ事の練習にもなりました。

こんな少年時代を過ごしたので、私の中では自然と『ひも』を『結ぶ』事が日常的で当たり前でした。
今の子供達にとって『ひも』や『ロープ』を『結ぶ』事は日常なのでしょうか?非日常なのでしょうか?

2.キャンプで使用よく使用する結び

そんな私が今でもキャンプで大体使っている『結び』は

(1)紐の結び留める場合

『ちょうちょむすび』:紐靴でも普通に使う。これは日常でも皆さん使用しますね。
引き解けにしとかないと後が面倒なので、本結びはほぼ使用しない。

(2)紐を繫ぐ結び

『一重つぎ』 か 『二重つぎ』(テグス結びはあまり使用しません。)
私は、昔の人すぎるのか、もったいないと感じてしまうのか、ロープを切って使用する事はありません。
なので、基本的に ”繫ぐ=切った短いロープを使用する事”はあまりありません。
私はロープは基本複数本(2m×2~4本、5m×2~3本)持っていくので、切らないです。
もし切るのが前提の時は 麻紐を使用します。

(3)木を縛るとき

『巻き結び』、『二重巻き結び』
 私の中では結びのエースですね。 アウトドアで一番使う結びかもしれません。

(4)輪っかを作る。

大きさが変わらない輪っかを作る事は非常に大事です。
『もやい結び』

(5)木をしばり合わせる

『角縛り』、『はさみしばり』

3.一番覚えてほしい結び

その中でも特にアウトドアで使用するのが、『巻き結び』です。
テントのラインを張るときに自在金具がなかったり、自然に生えている木にまく場合、自在結び(エンドはロープを巻き結び)で結びます。
この結びをさっつとするだけで、他のキャンパーからは、きっと、”やるな”と一目おかれると思います。
又、角縛りや、はさみ縛りも巻き結びが結べないとエンドから緩んでしまいます。
先日久しぶりに作った 立ち釜戸は、『巻き結び』とのその応用の『角縛り』、『はさみしばり』ですが、理屈さえわかれば、『角縛り』や『はさみしばり』はすぐにマスターできます。

4.ロープ結びの楽しみ

キャンプでは、ロープワークができると、野外遊びで出来る事が一気に広がります。
例えば、
①ロープと木を使って”ブランコ”を作ったり、
②Aフレームの応用で”はしご”を作ったりする事で、簡単に木に登ったり、
③拾った薪をロープで縛る事で両手作業から片手作業にしたり、重い丸太をひこずったり
④投げ縄をつくって カーボーイごっこ
と、野外活動や、遊びの幅が一気に広がります。


ロープは習うより慣れろ(手が自然と覚えるまで)なので、ガンガン結んで上手になって欲しいです。
※ただし、万一 立ち釜戸や、三角はしごを作ったりするのは、慣れてからにしてください。
 火事、やけど、怪我をする恐れがありますので…。


2018年11月26日月曜日

ハリケーンランタンの燃料について

1.ハリケーンランタンの燃料

ハリケーンランタンの整備が完了しましたので、燃料をどうするか?
まず燃料に何が使用できるか、確認する必要性があります。
(1)灯油
(2)パラフィンオイル

それぞれの特徴をまとめてみました。

2.比較内容

(1)価格

灯油       … 100円/L
パラフィンオイル … 1,400~2,000円/L

灯油の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良い事は一目瞭然です。
その差は15~20倍。
使えば使うほどその差が発生します。

(2)購入ルート

灯油       … ガソリンスタンド
パラフィンオイル … ネット

ネットで購入する事に抵抗がなければ、パラフィンオイルの方が有利です。
家で灯油を使う(石油ストーブ・ファンフィーター)のであれば、常備している灯油が有るのでこの点は、皆さんの環境によって変わってくると思います。
ちなみに私の家は、灯油を使いませんので、常備灯油がありません。
ガソリンスタンドで購入する場合、少量での購入となりますが、販売員の手を煩わせる事になります。
また、購入の際での容器の問題が発生します。

(3)煤

ネットの情報では、パラフィンオイル系の方が純度が高く、煤が出にくいとの事です。
ただし、まったく出ないわけではない様です。
芯高さの扱いに注意が必要です。
灯油の方が煤がでやすので、芯だしについてより繊細な扱いが必要のようです。
 
 芯の出し方次第で煤の発生量が異なります。
 どちらにしても、ホヤに煤が付くので、定期的に内面の煤払いが必要です。
 後日両方試してコメントに追記してみたいと思います。

(4)匂い

灯油       …独特の匂いがします。(昔 灯油ストーブでこの匂いをかいでいたので覚えています。灯油の匂いで頭が痛くなる人がいます。注意が必要です。)
パラフィンオイル …若干匂いがするようですが、灯油ほどでは無いようです。

(5)持ち運び

灯油       … 購入する際に、消防法に適した容器での持ち運びが必要です。
パラフィンオイル … 購入したPETボトルでの持ち運びが可能です。

ただし、可燃性のオイルの為、パラフィンオイルもできれば専用の容器の方が良いでしょう。

(6)その他

パラフィンオイルは色々なメーカーが各種類を出しています。中には防虫オイルもあるようです。(効果は不明ですが…)


(1)~(6)をまとめると
灯油       …コストパフォーマンス
パラフィンオイル …使い勝手(煤・匂い・防虫等のオプション)

で軍配が上がります。


3.燃料の携帯方法

とりあえず私は、ヤザワの 500㎖携帯缶を購入しガソリンスタンドでの少量の購入・持ち運びに使用します。



これがあれば、堂々と少量のガソリンスタンドで灯油を購入する事ができます。
パラフィンオイルを購入後も少量で運ぶ際に、安心感があります。

どちらの燃料とするのか、人それぞれ、メリット・デメリットを考慮して選択してもらえればよいかと思います。

オイルランタン(中国上海ハリケーンランタン)の整備

1.芯の設置

(1)芯の購入

オイルランタンの芯が大阪の好日山荘に売っていたので、何も考えず衝動買いしてしまいました。
購入した芯は、ドイツのフェアーハンド(FEUER HAND)のオイルランタンの芯です。
サイズが合うか心配です。


(2)取り付け

さっそく取り付けてみましたが、芯のサイズが太すぎて異なるのか、
芯の調整金具を回しても芯がスムーズに上下に動きません。
金具がうまく芯にかみこまず、空回りしています。


無理やり入れたからなのか、確かに入れにくかったのは事実ですが、使用する前に壊してしまったかもしれません。
とりあえず、ネットで色々と調べ、知識を蓄えてから整備を開始です。

(3)芯のサイズの調査結果

その前にネットで芯について調査をしました。
ランタンはサイズによって芯の太さが異なります。
当然大きいランタンは芯が太く明るくなります。
4分芯 … 12㎜
5分芯 … 15㎜
7分芯 … 21㎜

なので 1分 … 3㎜ で計算すれば良い様です。
購入する前に きちんと調べておけばよかった。
反省です。

2.部品の取り出し

気を取り直して作業開始です。

(1)ホヤのとりはずし

まずは、抑え部分を手で引っ張り上げて火屋(ホヤ)斜めに倒して外します。
ホヤは硝子製なので、取扱には注意を払います。
ホヤを外したら芯のソケット部を左回り(時計回り)に回して掛かりから外します。

(2)芯ソケット部の分解

取り出したソケット部分の観察をします。
芯を取り外しソケット部分をひっくり返すと、金具を軽くカシメて留めている様子です。
なので、ラジオペンチで、『えぃっつ』とカシメ部分を変形させ、引っ掛かる部分を無くします。
さらに、細かな凹凸部は”やすり”で削って引っ掛かりを無くす事で、芯部の金具を抜く事ができ、分解終了。

(3)歯車の修正

歯車を観察すると若干湾曲しているので、これをペンチで挟んで『えぃっつ』と力を込めてまっすぐになるように力を加え修正します。

これで、歯車の径が大きくなり、芯にしっかりと掛かる様になりました。
が、歯車部を力を込めて変形させたせいか、歯車のカシメが緩くなり芯の金棒とがガタつきが発生しました。
このままでは力がかかった際に空回りする恐れがあります。

(4)はんだ付け

空回りを防ぐために、金棒とのカシメをペンチではさみ込み、はんだ付けをすることで固定します。

これでおそらくは空回りを防ぐ事ができると思います。
心配は、はんだが熱で溶けないか?ですが、芯の下の方なので、多分大丈夫でしょう。
と前向きに考えます。

(5)元に戻す。

金棒を穴に入れて、ソケット部を組み合わせカシメ直して完成です。



調整金具を回すと順調に反応しますので、無事に修正できたと思います。
あとは、部品の取り出し手順と全く逆の手順でソケットを部を本体に嵌めて終了です。
ついでにガラス内面部分の汚れ(煤?)をふき取って今回の整備は完了です。

3.後記

私が金属部分の整備をしていたら、本体を見ていじっていた息子が
タンクの内部に予備芯?(それとも母が購入する前のオーナーが作業を誤って芯を中に落とした?)を発見してくれました。

正直なんじゃそら~ って気持ちです。
今まで、カラカラと中で音が鳴っていましたが、キャップの脱落チェーンが動く音だと思っていました。

もし同じランタンを手に入れた方は中に予備芯があるかもしれません。
ぜひご確認ください。

上の写真は購入した芯ではなく、タンク内から発見された芯です。
好日山荘で買った芯はその予備として保管しておきます。



まだ、燃料をいれて、火をつけていませんが、点灯式が楽しみです。
灯油を入れる為に、燃料携行缶を購入するか、
パラフィンオイルをネットで購入するか、悩んでしまいます。